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2022.12.28
体験談

名古屋 Mさんの体験談 思い出に残る楽しいお産/岩田病院

知り合いの病院でお産をされたという名古屋にお住まいのMさん。スムーズなお産のために痛みはゼロにしない方針の無痛分娩だったそうです。「思い出に残る楽しいお産になりました」と語るMさんの無痛分娩体験談を伺いました。

【基本data】

■name/Mさん

■年齢/妻_32 夫_31

■お住まいのエリア/名古屋市

■家族構成/夫+妻+ 子ども(2名)

■出産施設/岩田病院

■無痛分娩回数/1回

■無痛分娩費用/約54.5万円(基本費用44万円+新生児管理費用6万円+無痛分娩費用4.5万円)-42万円(出産一時金)=約12.5万円

■無痛分娩実施時期/2022年

取材時期:2022年11月

1人目は転院で無痛分娩の希望が叶わず。2人目は無事に無痛分娩でお産。

Mさん提供写真

interviewer:本日はよろしくお願いいたします。まずはMさんが無痛分娩を知ったきっかけを教えていただけますか? 

Mさん:会社の先輩が無痛分娩で出産されたというお話を聞いたのがきっかけです。それまでは「無痛分娩」という言葉すら知りませんでした。その方はご主人の海外転勤で滞在していたシンガポールで出産されたのですが「シンガポールでは無痛分娩がスタンダードで、自然分娩を選ぶ人の方が珍しい。日本では逆に無痛分娩を選ぶ人が少ないけど、無痛分娩でのお産も全然いいと思うんだよね」とお話しされていたのが印象的でしたね。当時私は社会人2年目で出産に対する具体的なイメージはまだない状態だったのですが「無痛分娩というものがあるんだな」と記憶に残りました。

interviewer:ご自身が妊娠されてから、無痛分娩を選んだ経緯を教えてください。

Mさん:第一子の妊婦健診に通っていた「岩田病院」が、たまたま無痛分娩で有名な病院だったので「そういえば無痛分娩って聞いたことがあったな」と改めて気になって無痛分娩について調べました。それで「これは良い!」と思い、無痛分娩で出産することに決めたんです。第一子は里帰り出産だったため、東京の実家の近くで無痛分娩ができる病院を探して分娩予約をしました。

interviewer:里帰り出産をされる場合、どのタイミングで病院を決めたり、分娩予約をしたりするのですか?

Mさん:私の選んだ病院では、臨月近くになってしまうと予約が取れないので、妊娠5ヶ月あたりに妊婦健診で1度受診する必要がありました。その検診で問題がなければ分娩予約が取れるという感じです。

interviewer:その妊婦健診のために、わざわざ東京に1度帰られたのですか?

Mさん:そうなんです。でもちょうどタイミングよく年末の帰省に合わせられたので助かりました。

interviewer:「岩田病院」とご実家の近くの病院はどのように選ばれたのですか?

Mさん:夫が医者なのですが、両方とも夫の知り合いの病院を選びました。やはり知り合いの病院だと安心できるなと思いまして。「自然陣痛を待ってからの無痛分娩」ができる病院が良いと思っていたのですが、実家の近くの病院は「計画無痛分娩」しかできませんでした。でも「知り合いの病院」という安心感があったので「無痛分娩ができるなら計画無痛分娩でもいいか!」と思いそこに決めました。

interviewer:ちなみにご主人は何科のお医者さんですか?

Mさん:放射線科医です。

interviewer:第一子も当初は無痛分娩を予定されていたんですね。

Mさん:そうなんです。ところが検診で「生まれてすぐに腎機能に関する処置が必要になる可能性があるので、念の為大きい病院でお産された方が安心です」と言われて別の病院でお産することになったんです。結果的に子どもは元気で産まれてきてくれたので良かったのですが、その病院では無痛分娩をやっていなかったので自然分娩でのお産になりました。

interviewer:無痛分娩を予定していたのに途中で転院になってしまったのですね。赤ちゃんが大事に至らず何よりでしたが大変でしたね。

Mさん:第二子は里帰りせずに名古屋でお産することになったので、第一子の妊婦健診に通っていた「岩田病院」で無痛分娩をすることにしました。

interviewer:「今度こそ無痛分娩で!」という感じですね。ご主人とは無痛分娩についてどのようなやりとりがありましたか?

Mさん:専門分野ではないものの麻酔についてのメリット・デメリットは、医者である夫の方が知識があるので、夫に聞きました。「もちろんリスクはあるけれど、そこまでハイリスクではないだろう」という感じでしたね。痛みについて「出産は三大激痛のうちの1つに入るんじゃないかな。痛みを味わずに済むならその方がいいんじゃない?」と言うので「え!そうなの!?ということは相当痛いんじゃない?!」と思いました(笑)。でも基本的には「無痛分娩をやりたければやればいいし、自然分娩をやりたければそっちにしてもいいし」と、フラットな感じでした。

interviewer:ご主人の意見についてMさんはどう思われましたか?

Mさん:お産をするのは私自身ですので、やはり自分で決めた方が納得感があるといいますか。夫に相談はしつつも、最終的には自分で決めるのがいいなと思っていました。

nterviewer:ご主人以外の周りの人の反応はどうでしたか?

Mさん:親戚に「出産は赤ちゃんも頑張っているから、ママも頑張ればいいのに」というようなことを言われましたね。

interviewer:どのように返されたのですか?

Mさん:「自然分娩でないとママの自覚が生まれないんじゃないか」ということは決してないと思うと意見しました。赤ちゃんとママはお産までの10ヶ月間ずっと共に過ごして来ているんです。母体はお産に向けて変化してママはそれを十分に感じています。出産の痛みがあるかないかという違いで、子どもへの愛情が変わるわけがありません。最後の1日、2日の出来事に、揺さぶられることは何もないんです。

interviewer:その通りですね。

Mさん:ママが元気であることがいかに大事かということと、そのための解決策があるなら取るべきだということもお話しました。

interviewer:無痛分娩について、先生に医療的な質問はしましたか?

Mさん:医療的な質問は特にしませんでした。緊急時の搬送先はどこかというのは気になったので確認しましたが、それくらいです。

interviewer:無痛分娩に対する不安や疑問はありましたか?

Mさん:あまり不安はなかったです。知り合いに無痛分娩の経験者が複数いたので無痛分娩を身近に感じていましたし、アメリカやシンガポールなどの海外では無痛分娩がかなりポピュラーだというのも知っていましたので。お産をするのは日本ですが、無痛分娩の実績が豊富な病院を選んでいるので不安はありませんでした。

interviewer:「岩田病院」でお産をしようと決めたポイントは何ですか?

Mさん:「岩田病院」は「夫の友人のご実家であり安心して通えること」「無痛分娩を先代からやられていて実績があること」「自然の陣痛がきてから無痛分娩ができること」ということで私にとって願ったり叶ったりの病院でした。

interviewer:ご自宅からはどれぐらいの距離ですか?

Mさん:電車乗って1時間ぐらいです。

interviewer:上のお子さんがいらっしゃって、お仕事もされている状況でそこまで通うのはハードルは高くなかったのでしょうか?

Mさん:東京にいた時に通勤や通学で時間をかけて移動することに慣れていたので1時間ぐらいは許容範囲でした。

interviewer:無痛分娩費用の45,000円についてはどう感じましたか?

Mさん:平均か、ちょっと安いぐらいなのではないかなと思っています。

interviewer:「無痛分娩PRESS」でインタビューさせていただいた中で、現時点では最安だと思います。

Mさん:そうなんですね!東京で探した時は無痛分娩費用が10万円くらいだったので、それと比べると安く感じました。

「まだまだこんな痛みじゃないはず!」本陣痛を前駆陣痛と勘違い

Mさん提供写真

interviewer:お産当日のお話をお伺いしていきたいと思います。当日はどのような心境でしたか? 

Mさん:予定日の夜中にお腹に少し痛みを感じ初めて「そろそろかな」と思いました。第一子の時よりは落ち着いていましたが「ワクワク」「ソワソワ」していました。

interviewer:2度目のお産ということで気持ちに少し余裕を感じますね。

Mさん:「私の記憶では本陣痛はもっと痛かったはず。これはまだ前駆陣痛かな?」と思ったのですが、痛みが続くので「やはりこれは本陣痛かもしれない」と思ってアプリで陣痛を記録し始めました。でも少し眠ることもできる程度の痛みだったので「この程度の痛みじゃなかった!もっと痛くなるはず!」というような感じで結局朝を迎えました(笑)。陣痛の間隔は5分を切っていました。

interviewer:第一子の体験から、本陣痛の痛みのレベルがかなり高く設定されていますね(笑)。

Mさん:元々その日の朝9時に妊婦検診の予約をしていたので、明け方に病院に電話をして「これくらいの間隔でなんとなく痛いんですが、9時まで待ってもいいですか?」と聞いたんです。

interviewer:えぇっ!律儀に予約時間まで待とうとしていたんですか(笑)。もう陣痛がきているのに!

Mさん:私が陣痛の痛みがきている感じをあまり出さなかったせいか、看護師さんも「うーん、そうね。大丈夫じゃないかしら。9時でいいですよ」という感じでした(笑)。でもやっぱり段々と痛みが増してきて、電車で行こうと思っていたんですけど、そこはやっぱ「タクシーにしとき!」と言われました。

interviewer:その状況で電車は無理です(笑)!

Mさん:タクシーで病院に着いて受付も普通に自分でしていたのですが、看護師さんに「どう?痛い?」と聞かれて「痛いです」と伝えたら「そしたら、もう2階に行きましょうか!」となって。2階は入院エリアなんですね。「もしかしてこのまま入院ですか?家に入院の荷物置いてきちゃいました!」という感じだったんです(笑)。

interviewer:いやいやいや!だって予定日の陣痛ですよ(笑)。荷物〜!

Mさん:そうですよね(笑)。第一子の時に「これは絶対に陣痛に間違いない!もうすごく痛い!」と病院に行ったら「まだまだですね」と言われて1回家に帰ったんです。

interviewer:なるほど!

Mさん:そういう経験があったから「今回もまだだろう」と厳しめに判断しちゃったんですね。そしたら病院に到着した時には子宮口が3.5cm開いててすぐに入院になってしまいました(笑)。それから痛みがどんどん増して「子宮口が4〜5cmになったら麻酔を入れましょうね」という感じでした。

interviewer:麻酔を入れるタイミングは子宮口の開き具合によって、先生が判断するのですか?

Mさん:基本的にはそうです。こちらがお願いすれば早めに入れてもらうこともできたと思いますが「まだマックスの痛みではない」と耐えていました。途中で人工的に破水もさせました。

interviewer:第一子で自然分娩を経験されているから、陣痛のマックスの痛みが分かるんですね。

Mさん:子宮口が4cmになったタイミングで「テスト薬」というのでしょうか、少量の麻酔を入れて「気分が悪くならないか?」「アレルギー反応がでないか?」「痙攣が起きないか?」等の様子を見ました。

interviewer:そのような処置があるんですね。どれぐらい様子を見るんですか?

Mさん:正確には覚えていないのですが、5〜10分くらいだったと思います。9時頃に入院して、10時頃にテスト薬を入れて、問題がないことを確認した後に本格的に麻酔を入れ始めました。11時頃には麻酔がしっかり効いてきて「腹痛が治った!」という感覚で「もう痛くない。大丈夫!」という感じになりました。

interviewer:麻酔が効くまでの痛みはお1人目の時と比べてどのくらいでしたか?

Mさん:1人目の時は「あぁ」とか「うぅ」という感じで声がでていたのですが、そういう声は出なかったです。ただ、イキみ逃しと言いますか「ふぅ〜〜〜」「ひ〜〜〜〜」という声が出るぐらいには痛かったですね(笑)。でも「こんなものじゃない。まだまだ先があるな。」という状態で麻酔を入れてもらうことができました。先生に「1番痛いのが10だとしたら、どれぐらい痛い?」と聞かれたのですが、7ぐらいまで行った感じがしました。

interviewer:7ですか!けっこう行きましたね!

Mさん:ちなみに「岩田病院」では麻酔を入れても痛みはゼロにはしないんです。「痛みを感じてほしい」ということではなく、本人が陣痛が来てることを分かった方がイキみやすいからだそうです。「痛みをゼロにするというよりは、緩和する感じ」と聞いていました。

interviewer:一言で「無痛分娩」と言っても、病院によって違いがあるんですよね。

Mさん:そうですね。痛みレベルは3か4くらいに抑えると聞いていましたが、私の感覚では2ぐらいまで抑えられたように感じました。陣痛がくると「あ、来てるな〜。なんだか少しお腹が張る感じがするな〜」という感じで、生理よりも痛くなかったです。夫が11時半頃に病院に到着したんですが「おかえりなさい〜お疲れ様〜」という感じでした(笑)。

interviewer:余裕を感じますね。

Mさん:余裕ですね。

interviewer:ちなみにお1人目の時はご主人は立ち会われたんですか?

Mさん:1人目はコロナ禍だったので、立ち会うことはできなかったんです。

interviewer:そうだったんですね。そうするとご主人はMさんさんが陣痛で苦しむ姿は1ミリも見ていないということですね。

Mさん:1ミリも見ていないです(笑)。朝に少し「ふぅ」と言っているのを見たぐらいですね(笑)。

interviewer:ご主人が到着されてからはどのようにお産が進んだのですか?

Mさん:一度陣痛の間隔が空いてしまって、お医者さんの判断で陣痛促進剤を入れました。そこからはまたお産が進み、お腹につけているNST(ノンストレステスト)の波形は夫も読めるので「今、結構陣痛がきてるよ」と教えてくれて「そうなんだね〜。確かにちょっと張りを感じる」という感じでおしゃべりをしていました。しばらくして助産師さんが触診をしてくれたら黒い髪の毛が見えるくらいまで出てきているとのことで。「ちょっとリキんでみて」と言われて少しリキんだら「ぐんっ」と赤ちゃんが進んだ感じがして「これ以上リキんじゃダメ、生まれちゃうから、ちょっと待って!」と言って助産師さんがお医者さんを呼びに行ってくれました(笑)。

interviewer:普通におしゃべりしている間にそこまで進んでいたんですね。

Mさん:お医者さんが到着して、また「ちょっとリキんでみて」と言われて少しリキんだら「あぁ!出ちゃう出ちゃう!ちょっと待って。」と言われて(笑)。会陰を切開して「はい、いいよ!」と言われたのでリキんだらつるんっと産まれました。

Mさん提供写真

interviewer:分娩にかかった時間はどれぐらいでしたか?

Mさん:朝9時に入院して、12時半に生まれました。

interviewer:早かったですね!母子手帳に分娩時間を記載すると思うのですが、この場合は何時間と記載するんですか?

Mさん:「いつから陣痛にしますか?」と聞かれて、陣痛の記録をつけていたのでそれを見せて「6時間10分」になりました。

interviewer:麻酔が切れてからはどんな感じでしたか?

Mさん:麻酔が切れてからは、ありがたいことに副作用のようなものもありませんでした。

interviewer:お母様がお話しされていた件ですね。お股の方の痛みはどうでしたか?

Mさん:会陰切開をしていたので普通に痛みはありました。座る時は円座クッションを利用して、痛み止めのロキソニンも飲みました。

interviewer:痛み止めはこちらから言わなくても最初から処方されるのですか?

Mさん:そうですね。数日分まとめて処方されて、所定の時間を空けて「痛かったら何の遠慮もせず飲んでいいよ」という感じでした。時間が経てば治るものなので、痛みがある間は飲んでいました。

interviewer:何日ぐらい飲みましたか?

Mさん:3日ぐらいです。

interviewer:後陣痛の痛みはありましたか?

Mさん:子宮の戻りがゆっくりだというので、子宮収縮剤を飲みましたが、痛みはあまり感じませんでした。

interviewer:赤ちゃんが生まれてくる時の感覚はありましたか?

Mさん:ありました。

interviewer:どんな感じですか?

Mさん:「ズンッ」という感じで、押し広げられる感覚はありましたが痛みは全くなかったです。

Mさん提供写真

interviewer:「岩田病院」では痛みをゼロにしない無痛分娩だったとのことですが、無痛分娩を選んだ理由が「痛みの緩和」であるMさんはどういう風に感じましたか?

Mさん:知人から「実際やってみたけど、期待したほど痛みが取れなかった」という無痛分娩の体験談を聞いていたこともあり「痛みの感じ方、麻酔の効きは人それぞれ」だと理解していたので「痛みゼロ」にはそこまでこだわっていませんでした。あとは1人目で自然分娩だったこともあり「あの痛みを大幅に緩和してくれるならいい」という感じですね(笑)。

interviewer:なるほど。陣痛の痛みが未知のものではなかったというのも大きいかもしれませんね。

Mさん:そうですね。

interviewer:無痛分娩が終わってからの流れはどんな感じでしたか?

Mさん:分娩が終わってから1時間ぐらい赤ちゃんを抱っこさせてもらって夫と3人で過ごすことができました。その間もずっとチューブは入ったままでしたね。

interviewer:おっぱいはあげましたか?

Mさん:事前に希望していたのであげさせてもらいました。チュパチュパするだけで何も出ませんでしたが(笑)。

interviewer:初乳はとてもいいといいますからね。

Mさん:チューブを抜いて、車椅子に乗せてもらってお部屋に移動しました。夫はそのタイミングで帰宅しました。

「自然分娩」「無痛分娩」どんなお産方法でも子供は可愛い。

Mさん提供写真

interviewer:「岩田病院」の良かったと思うポイントを教えてください。

Mさん:自然に陣痛がきてから無痛分娩にできるというのが良かったです。赤ちゃんが準備ができたタイミングで出てくるのがいいのかなと思ってたので。あとは「母乳で育てたい」と頑張っていたら「母乳が出るようになるまでは、頑張りすぎないでミルクもあげていいのよ」「寝たい時はミルクに頼ってママも寝ていいのよ」という感じの指導だったのですが、これがありがたいと思いました。1人目の時は「泣けばあげる」という感じで1日中授乳する感じで結構眠かったので(笑)。

interviewer:母乳指導が全く違うスタイルだったんですね。

Mさん:そうですね。「夜も同室にします」と言ったら「大丈夫?無理していない?預けていいんだよ。寝ていいんだよ」と言ってくれて、優しかったですね。

interviewer:無痛分娩をやってみて良かったと思いますか。

Mさん:良かったです。

interviewer:満足度を点数で表すとしたら100点中何点でしょうか?

Mさん:90点ぐらいでしょうか。

interviewer:10点はどういったところでマイナスですか?

Mさん:これは私の判断の問題ですが、もう少し早い段階で麻酔を入れるようにお願いすれば良かったかなと思いました(笑)。

interviewer: レベル7の痛みを感じたんですものね。

Mさん:そうですね。でもそれがすごく嫌だったかっていうとそうでもありません。「もう少し早く麻酔が効いたらもっと楽だったのにな」というくらいです。

interviewer:Mさんの感じた無痛分娩のメリットを教えてください。

Mさん:体力が温存できて産後も早い回復が期待できるという点がメリットだと思います。1人目の時は初めてのお産ということもあって興奮で疲れをあまり感じませんでしたが、やっぱり体は疲れていたと思うんです。2人目のお産は上の子のお世話もあるので、産後も「赤ちゃんが寝たから、私も寝よう」というわけにはいかないですよね。我が家の場合は上の子がまだ2歳でまだまだ「ママがいい!」という年齢のため、周りの助けがあったとしてもママにかまってほしいというのはあると思うんです。母乳育児の場合は誰かに変わってもらうこともできないですよね。だから、いかにママが元気でいられるかというのが重要だと思います。

interviewer:そうですよね。上のお子さんがいると、退院した後のことも考えますよね。

Mさん:少しでも疲れが少なくなるんだったら、その方がいいなと思います。

interviewer:実際に産後の回復はどうでしたか?

Mさん:とても良かったと思います。1人目の時は前駆陣痛が長くて夜も眠れなくて「満足に眠れない3日間を過ごした」という感じだったのですが、今回はそんなことはなくて「一晩で終わった!」という感じで(笑)。

interviewer:3日間寝不足はキツいですね。

Mさん:1人目のお産も、もちろんすごく嬉しかったんですが「すごく大変だった」という印象が強かったんです。2人目のお産を思い出すと「もう頭が見えてる!」とか「これ以上リキんじゃダメ!」などのエピソードを思い出して「楽しいお産だったな」って。夫と「そろそろだね〜」などと談笑しながら「その時を味わう」ことができたと感じます。

interviewer:「楽しいお産」として記憶されたのですね。Mさんが感じた無痛分娩のデメリットはありますか?

Mさん:私はありませんでしたが「麻酔が思ったより効かなかった」とか「気持ち悪くなって嘔吐した」という場合はデメリットになるだろうなと思います。

interviewer:無痛分娩を他の方にオススメしたいと思いますか?

Mさん:オススメしたいと思います。手術の麻酔と同じで、避けられる痛みは避けていいんじゃないかなと思うんです。痛みを伴う手術で「麻酔はかけないでくれ」という人はあまりいないですよね。

interviewer:確かに、いないですね(笑)。最後に「無痛分娩PRESS」の読者さんにメッセージをお願いします。

Mさん:やっぱり「自分で決めた」と思えることが大切だと思います。私は1人目は自然分娩、2人目は無痛分娩で出産しましたが、どちらも思い出に残る大切なお産です。2人とも同じようにとっても可愛いです。どんなお産方法でも「なんとなく」とか「流れに任せて」ではなく自分で選択したことであれば、多少トラブルがあったり、想定と違う流れになっても楽しめたり納得できるんじゃないかなと思います。

interviewer:素敵なメッセージ、ありがとうございます!

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