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無痛分娩施設の正しい見分け方 How to Judge

「JALA」の登録施設であること

「JALA」は正式名称を「無痛分娩関係学会・団体連絡協議会」と言って、厚生労働省ををはじめ「日本医師会」「日本看護協会」「日本産科婦人科学会」「日本産婦人科医会」「日本麻酔科学会」「日本産科麻酔学会」といった団体によって構成される組織です。日本で無痛分娩が可能な施設は、全てJALAのホームページに掲載されていますので、まずはこちらで登録施設であるかを確認しましょう。

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【JALAホームページ】https://www.jalasite.org/

麻酔科の常勤医が2名以上いること

無痛分娩において麻酔科医は必要不可欠な存在です。麻酔科医が常勤していない施設だと、お産の際の急激な体調の変化などに対応できない場合があります。実際に麻酔医の不在が原因で、患者が亡くなってしまったケースもあります。また、例え常勤の麻酔医がいる場合でも1人だけの体制だと、現実的に全てのお産をカバーすることは不可能です。こういった理由から麻酔科の常勤医が2名以上いる施設なのかを必ずチェックしましょう。

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常勤医が3名以上いること(麻酔科を除く)

お産はいつどんなタイミングで始まり、ピークを迎えるかわかりません。施設内でいくつものお産のタイミングが重なることも考えられます。その時に産科医の数が少なければ、到底対応はできません。ですので産科医の常勤医が最低でも3名以上いる施設を選びましょう。
※常勤医が上記の基準に満たなくても、非常勤医師などで不足人員を補っている施設もあります。気になる際は、事前に分娩を希望する施設に確認するようにしましょう。

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24時間体制で無痛分娩ができること

お産は24時間365日いつ始まってもおかしくありません。しかし、24時間無痛分娩ができる体制が整っていない施設だと、例えば「夜中のお産になる場合は、無痛分娩は不可能」というケースもあります。せっかく無痛分娩を望んでいるのに、お産のタイミングによって無痛分娩ができなくなるようなことは避けたいですよね。そうならないためにも、24時間体制で無痛分娩が可能かどうかは、しっかりとチェックしてください。

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無痛分娩の年間分娩数が一定数
(目安として300件以上)あること

例えば、無痛分娩が可能な施設AとBがあるとします。Aは年間の無痛分娩数が50件、Bは300件以上。あなたはどちらを選びますか?当然、無痛分娩の経験値が多い施設Bの方が安心ですよね。無痛分娩ができる施設と一口に言っても「無痛分娩も可能な施設」と「無痛分娩が得意な施設」では全然違います。施設の経験値や実力を計る指標として、無痛分娩数が年間300件以上ある経験豊富な医院かどうかを調べましょう。

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無痛分娩率が高いこと

年間無痛分娩数と同じく、安心して無痛分娩ができる施設かどうかを見分ける基準として無痛分娩率を見ることも有効です。例えば、大きな病院で年間の総分娩数が3,000件あったとします。無痛分娩率とはここに占める無痛分娩の件数です。年間3,000件もの分娩を行っていても、その中で無痛分娩の数が300件だった場合、無痛分娩率は10%ということになります。そうなると、この病院では無痛分娩は、たまにしか行われていないということになり、医師や助産師の無痛分娩の経験値は高くないと判断することができます。
無痛分娩は、ある一定の経験値がなければ「何が正常で、何が異常か」が判別できない可能性があります。こうした事態を避けるためにも、分娩施設を選ぶ際には、無痛分娩率をチェックするようにしましょう。

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どんな無痛分娩を行うのかチェックする

麻酔を使ったお産を、日本ではまとめて「無痛分娩」と呼んでいます。しかし、一口に無痛分娩と言っても、そのやり方は病院・クリニックによって千差万別です。全く痛みのない無痛分娩をする施設もあれば、激痛を少しの痛みにやわらげる「和痛分娩」を行う施設もあります。さらに細かいことを言えば、子宮口が5cm以上開いてないと麻酔を開始しない施設、子宮口が全開になると麻酔が止められてしまう施設など、細かい部分の手法も病院によって異なってきます。ですので無痛分娩施設を探すときには、妊婦さんが望むスタイルの無痛分娩ができるのかをきちんと見極めましょう。例えば「全く痛みがない無痛分娩だと思っていたら、実は和痛分娩だった」と分娩間近になってから知り、あわてて別の施設を探し出す妊婦さんもいます。こういったケースを回避するためにも、検討している分娩施設で、どのような無痛分娩が行われるのか、事前に細かくチェックしましょう。

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