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2021.11.25
体験談

モデル・女優Oさん無痛分娩体験談/順天堂大学医学部附属順天堂医院

女性ファッション誌の専属モデル出身で、現在ではTVCMにも出演するOさんに、ご自身の無痛分娩体験について語っていただきました。

基本data

■name/Oさん

■年齢/33

■お住まいのエリア/東京都豊島区

■家族構成/夫+妻+子ども(1名)

■出産施設/順天堂大学医学部附属順天堂医院

■無痛分娩回数/1回

■出産費用総額/100万円台

■無痛分娩実施時期/2018年

取材時期:2021年11月

母は無痛分娩に反対。夫の協力と強い意思で無痛分娩に踏み切る。

Oさん提供写真

interviewer:無痛分娩を知ったきっかけを教えて下さい。

Oさん:無痛分娩の存在を知ったのは、子どもの時でした。それこそ「赤ちゃんを産むのは女の人」ということを知ったのと同じくらいの時期から知っていましたね。私は小さな頃から海外の映画やドラマをよく見ていたんですが、劇中の出産シーンで麻酔を使っていたんです。なんの作品だったのかも覚えていないのですが、そこで無痛分娩というかお産の時に麻酔を使う方法もあるということを知りました。そして子どもながらに「私が将来、子どもを産むことになったら無痛分娩(麻酔を使うお産)にしよう」と心の中で決めていました。大人になって、結婚してからも「妊娠」を自分ごととして考えることはなかなかできなかったのですが、いざ自分が妊娠した段階で、改めてお産について考えた時「やっぱり私は無痛で産みたい」と思ったんです。

interviewer:パートナーには相談されたんですか?

Oさん:はい。夫も出産に激しい痛みが伴うということに対して、昔から恐怖を感じていたようで「無痛分娩という方法があるなら、無痛分娩にしよう」と賛成してくれました。でも、その時は「無痛分娩をすると、費用がいくらかかるのか?」はまだ調べていない状態で「とりあえずウチは無痛分娩でいこう」と決まった感じでしたね。

interviewer:ご両親にも「無痛分娩で産む」ということはお話されたんですか?

Oさん:母に話しました。「無痛分娩にする」ってはっきりと。うちの親の考え方が古いのはわかっていたんですが「本当に安全なのか?」「無痛分娩でちゃんと母性が産まれるのか?」「お腹を痛めてこそ出産」的なことは一通り言われましたね。基本的に親は無痛分娩に反対の姿勢でしたが、私が意思が固い人間であることや痛みに弱い人間であることは知っているので、そこまで強く反対する感じではなかったですね。「何と言われようが、私は無痛分娩で産むことに決めました」という感じで伝えました。だから相談したというより、報告したという感じですね。最終的には「実際に産むのはあなたたちだから」ということで親もしぶしぶ了承してくれた感じでした。

interviewer:じゃあ、それによって親子が仲違いしたというようなことはなかったんですね?

Oさん:はい。それによって関係がギクシャクしたとかもなく全然普通の仲ですね。それどころか私の話を聞いて、妹も無痛分娩してますからね。妹の無痛分娩の時には何も反対しなかったみたいですし、親ももう受け入れられているのかなと思います。

interviewer:けっこう「親の反対によって無痛分娩しなかった」という人も多いみたいなんですよね。

Oさん:そうですね。費用もかかるし、自分自身が迷っている状態だったら「反対されるなら止めておこう」って思う気持ちもわかります。

interviewer:Oさんは「絶対に無痛分娩しよう」という意思が強かったんですね。

Oさん:はい。小さい頃から思っていましたので。あと「お腹を痛めてこそ母性が芽生える」という考え方に対しては、あくまで私個人としては「お産が痛すぎると、むしろ赤ちゃんに怒りの気持ちが芽生えてしまいそう」なので、無痛分娩の方が子どもを100%愛せるなと思いました。あと昔から疑問だったのですが「お腹を痛めるから子どもを愛せる」というのなら、そもそもお産をしない男性(父親)は子どもに愛情を持てないのか?って思うんですよね。でも、実際はそんなことないですよね。

病院選びの最後の決め手は、無痛分娩の経験数の多さ。

Oさん提供写真

interviewer:無痛分娩ができる病院は、どうやって調べましたか?

Oさん:本当は周りに無痛分娩の経験者の人がいたら、色々と直接お話を聞きたかったのですが、残念ながら当時の私の周りにはいませんでした。ですので、ほとんどネットで調べましたね。あとは、病院の近くを通りかかった時に様子を見たりですね。

interviewer:そこから無痛分娩ができる病院など、色々と調べたと思うのですが、実際に無痛分娩はいくらぐらいかかりましたか?

Oさん:高かったですよ。結果100万円は超えてますね。

interviewer:無痛分娩ができる病院は、どのように選んだのですか?

Oさん:まず、私が自宅から行ける範囲で病院を探していて、3つぐらいリストにあげたんです。どの病院も、費用感はそんなに変わらなかったですね。諸経費等が入っていない金額でも、80万円は絶対超えるといった印象でした。どの病院もそこまで大きく費用が変わらないなら、万が一のことが起きても、万全の体制が整っている大学病院にしようと考え「順天堂大学医学部附属順天堂医院」を選びました。

interviewer:「順天堂大学医学部附属順天堂医院」に決めた理由は、他にもありますか?

Oさん:そこの病院よりも家に近くて、無痛分娩ができる病院は、割とどこも「産むギリギリまで痛みに耐える」みたいな、いわゆる「和痛分娩」の病院が多かったんですよね。私はできるだけ完全無痛にしたかったので、和痛分娩の病院は選びませんでした。あと、24時間対応で無痛分娩ができる病院も限られていましたね。家から通える範囲だと、24時間無痛分娩ができる病院は2つだけ。あと「順天堂大学医学部附属順天堂医院」は無痛分娩の経験数が他の病院と比べて圧倒的に多かったんです。総合して考えると、どの病院も費用が大きく変わらなかったので「24時間無痛分娩可能」「医療体制の整った大学病院」「無痛分娩の経験数が豊富」という3つのポイントが揃った「順天堂大学医学部附属順天堂医院」を選びました。

Oさん提供写真

interviewer:Oさんは事前にきちんと情報を調べられたと思うんですが、それでも無痛分娩をやるにあたって不安だったり、疑問に思ったことはありましたか?

Oさん:やっぱり出産は終わってみないとわからないことが、どうしてもあるので、そういうところですかね。例えば「順天堂大学医学部附属順天堂医院」は麻酔を自分で追加できるんですが「連打しちゃっても大丈夫なのか?」とか。麻酔の副作用は人それぞれですが、自分に副作用がどれだけ出るのかとか。あと費用が一番大きいですね。もちろんある程度の費用は事前にわかりますが、実際に出産する時に何が起きるのかは誰にもわかりませんから。例えば、鉗子分娩や帝王切開になったらまた別の費用がかかりますし。私も夫もフリーランスで仕事をしているのですが、私は妊娠中ほとんど仕事ができなかったので、お金の心配はありましたね。

interviewer:お金の心配とはどう向き合ったのですか?

Oさん:夫が「出産という大切なところでお金を使わずにどこで使うんだ。お金のことは心配するな」と言ってくれたのが心強かったですね。だからもう「お金のことは頼みます」っていう感じでした。

interviewer:お、男前〜!なんて男前な旦那さんなんだ!

Oさん:めちゃめちゃカッコよかったです。

奇跡的なタイミングで、無事に出産。

Oさん提供写真

interviewer:出産当日の様子を教えて下さい。

Oさん:もともと出産予定日が12月30日でした。しかし直前の診断でも先生から「おそらく年明けの出産になるだろう」と言われていたので、私もそのつもりでいました。29日の夜に映画を観に行って、その後ラーメンを食べて、食べ終わったあたりがちょうど0時過ぎくらい。夫と「予定日になったね」なんて話ながら歩いて帰ろうとしたら、なんだかお腹が痛くなってきたんです。破水したわけではないんですが、なんかお腹の方で「バシャッ」と感じて、とにかく違和感があって。歩けなくなってしまったのでタクシーに乗りました。時計を計ってみたら、痛みが定期的に来ているので「陣痛かもしれない!」と思って病院に電話して、そのまま病院へ向かいました。

interviewer:予定日ピッタリに陣痛が来たんですね。

Oさん:病院で診てもらったのですが「たぶん前駆陣痛(ゼンクジンツウ)だから、今日は家に帰っても大丈夫」と言われてその日は帰宅。ところが家に着いてもやっぱりどうしても痛くて、眠れなかったんです。夫は寝てましたが、私はのたうち回っていました。朝になっても痛みが治まらないので、病院に電話して「やっぱりまだ痛いです」と伝え、病院に向かい診察してもらいました。すると「これは本陣痛ですね」と言われ、そこからすぐに麻酔を入れてもらいました。

interviewer:夜から朝までのたうち回ってたということは、かなり陣痛の痛みは体験されたんですね。

Oさん:そうなんです。けっこうしっかりと陣痛を経験しましたね。後からそれが結果的に良かったということになるんですけど。

interviewer:麻酔を入れてからは痛みはどうでしたか?

Oさん:痛みがコントロールされて、すごく楽になりました。そうなると今度はヒマになるんですよね。だから友だちとLINEしていました。

interviewer:どんな内容をやりとりしたんですか?

Oさん:私は学生時代に映画を学んでいたので、その時の仲間と毎年年末に「今年のMy映画ベスト10」を発表する集いをやっているんです。年明けの出産だと思っていたので、その日も参加するつもりだったのですが、陣痛が来て行けなくなっちゃったので、LINEで参加しましたね。

interviewer:緊張感のある陣痛の話から一気に日常っぽい話になりましたね(笑)。

Oさん:麻酔が効いてからは、たまにちょっと痛いぐらいでしたね。だから分娩台の上で私が思う「今年の映画ベスト10」を考えて、夫にメモしてもらったりして、LINEで送りました。友だちも会の様子をLINEで実況してくれたので、楽しかったですね。生まれてくるまでそんな感じで時間を過ごし、生まれてきたのが17時くらいでした。

interviewer:無痛分娩のデメリットとして「産まれるまでの時間が長引きがち」というのがあるのですが、出産まではスムーズだったんですね。

Oさん:先ほどもお話に出たように、夜から朝にかけてしっかり陣痛を経験したので、病院に行ってからの出産が割とスムーズだったんです。そこで体がしっかりと出産モードになれたのかなと思います。

interviewer:麻酔の効きはどうでしたか?

Oさん:麻酔が効いてからも時々痛みはありましたが、夜中にのたうち回っていた時の痛みに比べたら全然耐えられましたね。麻酔を打ってからは体の左を下にしてスマホをいじっていたんですが、そのためか右側のお腹は痛みがあったんですね。麻酔の効きが偏っていたのかな?と思うんですが、いざ「産みましょう。イキんでください」というタイミングで仰向けになったら、完全に痛みがなくなったんですよ。麻酔が均等に行き渡ったのだと私は解釈しているんですが。

interviewer:寝る体制によって麻酔の効き方って変わるんですかね?今度「無痛分娩PRESS」を監修してくれている麻酔科医の柏木先生に、この話を詳しく聞いてみます。

Oさん:痛みが完全になくなってからは、下半身の感覚がほとんどなくなりました。だからイキむと言われてもよくわからないでいたんですが「腹筋すればいいんだよ」と教えてもらい、1回腹筋したら、もう子どもが出てきそうになりましたね。いきなり「頭出てきたよ」と言われましたが、感覚がないので「え、頭?どこから?」という感覚でした。

interviewer:1回のイキみで、産まれたんですか?

Oさん:1回の腹筋で一気に出そうになったので、看護師さんたちが「出ちゃう出ちゃう!お父さん呼んでこなくちゃ!早く早く!」みたいに慌てて呼びに行ってくれたんです。だから夫の到着を待つために止めましたね。で、夫が部屋に到着してから2回の腹筋で産まれました。

interviewer:お父さん待ちで止めたんですね(笑)。とにかくスムーズでしたね。

Oさん:後からヒヤッとした話になるんですが、産まれた赤ちゃんは首にへその緒がくるっと2重に巻かれちゃってたらしいんですよ。詳しくはわかりませんが、へその緒が赤ちゃんに巻き付いていると、出産のリスクが高まるみたいです。ですので、夫は先生や助産師さんから「早いお産で良かった良かった」と言ってもらえたようです。

interviewer:出産が長引いてたら、赤ちゃんの首が絞まっちゃっていたかもしれないということですか?

Oさん:そうです。無痛分娩さまさまです。今思えば、夜中から朝にかけてしっかり陣痛を体験したことも良かったんですよ。スムーズな分娩につながったので。

interviewer:たしかに!結果的に全ての出来事が良い方向に作用したんですね。

Oさん:さらに夫も仕事の関係で、休めるのが年末年始しかなかったので、この日に産まれたからこそ、ちゃんと立ち会って、退院までフォローすることができたんです。

interviewer:赤ちゃんがすごく良いタイミングを見計らって生まれてきてくれたみたいに感じますね。

Oさん:本当にそんな感じです。

Oさん提供写真

無痛分娩を終えてから。

interviewer:無事に出産を終えて、麻酔が切れてからの痛みはどうでしたか?

Oさん:これは無痛分娩あるあるだと思うんですが、産む際に会陰切開(エインセッカイ)をしました。麻酔が切れてからはその痛みが大変でしたね。出産を終えてから2時間ほどベッドで子どもと過ごして、そろそろ自分の部屋に戻ろうと思い、戻る前にトイレに行きました。その辺りで「なんか痛いかも」と思い始め、一晩寝て麻酔がすっかり切れてからはもう激痛でした。「ロキソニン」などの痛み止めも処方されるんですが、全然痛くて効かなかったですね。出産経験のある友人から硬めの円座クッションを借りていたのですが、これが大助かりでした。これがないと座っていられない感じでしたね。ちなみに円座クッションでも柔らかいものだと全然フォローにならないので、硬めがオススメとのことでした。痛すぎて、起き上がるだけでも数分かかったり、20〜30歩くらいの距離にある授乳室に行くだけで5分くらいかかったりしてましたね。

interviewer:その痛みはどれくらい続きましたか?

Oさん:退院してからは都内にある実家に戻っていたのですが、実家でも1週間はほぼ寝たきり状態でした。だから入院期間と合わせてだいたい2週間くらいですね。2週間目以降は、痛みが徐々に小さくなっていくイメージですね。私は産まれる直前の陣痛の痛みは経験していないので、それに比べたらまだ耐えられるのかなという痛みでした。

interviewer:会陰切開の痛み以外での、体力面での疲れなどはいかがでしたか?

Oさん:そういう意味では出産でのダメージというのは全く感じていかなったですね。出産が終わると、一気に育児トレー二ングがはじまる感じだったので、疲れなどがない状態で育児に移れたのは良かったと思います。

interviewer:振り返ってみて「順天堂大学医学部附属順天堂医院」の良かったポイントはどんなところでしたか?

Oさん:麻酔が本当に上手だと思いました。無痛分娩の麻酔って背中に射つんですが、その時点で痛そうじゃないですか。でも実際は全く感じないくらいでした。「え、もう注射の針入ったんですか?」って思うぐらい。あとはやはり無痛分娩の経験数がすごく多いので、素人目に見ても手際の良さがわかる感じでした。先生はもちろん、スタッフの皆さん全員が「パパパパパッ」と動いていて。すごいシステマチックで、それだけ病院としての無痛分娩の経験値があるんだなと感じましたね。あとは大学病院なので産んでからも「何かあったら対応してもらえる」という安心感は大きかったです。

interviewer:「もっとこうしておけば良かった」というポイントはありますか?

Oさん:費用を少しでも抑えようと思って、病室は相部屋にしたんですよ。そこがちょっと後悔のポイントですね。授乳のたびに夜中に起きて電気をつけたりするのも非常に気を使いますし、赤ちゃんが泣くと「うるさいかな」って気を使いますし。特に大学病院は様々な事情の妊婦さんがいらっしゃるので、相部屋だと気疲れする部分は大きかったですね。

interviewer:Oさんが無痛分娩のメリット・デメリットに感じたのはどんなところですか?

Oさん:そうですね。分娩台で友だちと映画についてのLINEをしていたくらいなので、日常生活と並行してお産が進んでいるような感覚だったんです。なんでしょう日常生活の中で「ちょっと産んでくる」という感じで出産できたので、そこが私には合ってましたね。逆に「痛みに耐えて、耐えて、耐えて、産まれた!」という涙を流すようなドラマチックな出産ではないので、そういった感動を求めている方には合わないのかもしれないなと思いました。あとやっぱり費用がかかるのはデメリットですね。

Oさん提供写真

interviewer:これから無痛分娩をする人にアドバイスはありますか?

Oさん:けっこう待つ時間も長いので、まずスマホの充電は必須ですね(笑)。あとは会陰切開対策ですね。妊娠中にマッサージやストレッチをしておくと、切れにくいという話も聞くので、もししっかりできれば、会陰切開後の激痛を回避できるかもしれません。それが難しい人はグッズで対策することですね。私は本当に硬めの円座に助けられました。あとは、痛みで2週間動けなくても、家庭がまわるように、子育てができるように家の中を準備しておけば安心です。それぐらいですかね。あとは無痛分娩なら身一つで、スマホだけ持って病院に行けばなんとかなると思います。うちの場合は夫が出産グッズを色々と揃えてくれていたのですが、使う機会がなかったですね。

interviewer:これから無痛分娩をしようか迷っている人にメッセージを言うとしたら何と言いますか?

Oさん:まず「自分が無痛分娩をしたい」という気持ちを強くもってほしいですね。あと、病院選びはしっかりやった方がいいです。

interviewer:たしかに。いま無痛分娩をやりたい人が増えているため、きちんと無痛分娩ができる体制が整っていない病院でも「無痛分娩できます!」と謳っているところが増えてきているそうなので、きちんとした病院選びは本当に大切だと思います。

Oさん:そうですね。特に費用もそこそこで、きちんとした体制や施設が整った病院は、人気が殺到して、すぐに予約が埋まってしまうので、早めに調べておくことが大切だと思います。

モデル・女優Oさんのインスタアカウントはこちら!

今回お話を伺わせてもらったイOさんのお仕事の様子やプライベートの写真は、こちらのインスタアカウントからご覧いただけます。

@kyokomarch5th

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