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2024.09.09
体験談

千葉県 S.Yさん 穏やかなお産の体験談/えんぴつ公園マザーズクリニック

2人目を「無痛分娩」で出産されたS.Yさん。1人目を産んだ大きい病院の殺伐とした雰囲気が苦手で、2度目のお産は「小さい病院で穏やかに産んでみたい」と思ったそうです。「こんなに簡単に出てくるなんて!」と驚いた「無痛分娩」の体験談をお話いただきました。

【基本data】

■name/S.Yさん

■年齢/41

■お住まいのエリア/千葉県市川市

■家族構成/夫+妻+子ども(2人)

■出産施設/えんぴつ公園マザーズクリニック

■無痛分娩回数/1回

■無痛分娩費用/約34万円( 無痛分娩費用75万円+LDR利用1万円 – 出産育児一時金-42万円)

■無痛分娩実施時期/2018年9月

取材時期:2024年7月

※体験談で語られている病院の金額・サービス等に関する情報は、体験者様がご出産当時の記憶によるものです。これらは時期や状況によって変わる可能性があり、現在も同じとは限りません。詳しく知りたい方は病院のホームページ等から最新情報をご確認ください。

穏やかにお産をしたくて、小さな病院を選びました。

市川市の穏やかな風景/S.Yさん提供写真

interviewer:本日はどうぞよろしくお願いいたします。

S.Yさん:よろしくお願いいたします。

interviewer:簡単に自己紹介をお願いできますでしょうか。

S.Yさん:静岡県出身で、結婚を機に千葉県市川市に来ました。元々都内の制作会社でデザイナーとして勤務していましたが、4年前に独立してデザイン事務所を開業しています。

interviewer:独立のきっかけは何ですか?

S.Yさん:子どもが産まれたのを機に「地域」との繋がりが深まったんですね。自然と「地域」に目が行くようになり、今まで自分がやってきた「デザイン」や「クリエイティブ」というスキルを活用して「地域おこし」をしてみたいと思ったんです。

interviewer:とても楽しそうですね!具体的にどんなプロジェクトをされているのですか?

S.Yさん:市川市の「地域おこし」の一環として「市川まちガチャ」というご当地ガチャのデザインと運営をさせていただいています。

interviewer:地元愛をくすぐるかわいいアイテムがいっぱいで、素敵なプロジェクトですね!

S.Yさん:ありがとうございます。

interviewer:それではここから「無痛分娩」のインタビューに入らせていただきたいと思います。S.Yさんが「無痛分娩PRESS」のインタビューを受けて下さった理由を教えていただけますでしょうか。

S.Yさん:「無痛分娩」を実際に体験してみてすごく良かったので、それを共有できればと思ってお受けしました。「無痛分娩」はデメリットがフォーカスされがちですが「メリットをもっと知りたい」という方のお役に立てれば嬉しいです。

interviewer:ありがとうございます。お子さんはお2人とのことですが「無痛分娩」をされたのはいつですか?

S.Yさん:「無痛分娩」で産んだのは2人目で、2018年です。今は上の子が小学校6年生、下の子が年長さんになりました。

interviewer:「無通分娩」を知ったきっかけを教えてください。

S.Yさん:長女を産んだ時に、同じタイミングで友人もお産をしたんですね。その友人が「無痛分娩」だったんです。元々「無痛分娩」の存在は知っていましたが、身近な人が「無痛分娩」をしたのをきっかけにちゃんと知ったという感じです。

interviewer:お1人目は自然分娩だったのですね。

S.Yさん:そうです。1人目の時は「1度は出産の痛みを体験してみたい」と思ったので自然分娩を選びました。「どれほどの痛みなのか、体験しておかないと損だな」と思って(笑)。

interviewer:そうだったのですね。

S.Yさん:詳しい事情は分からないのですが、友人は「無痛分娩」の際に髄液漏れ(※硬膜外麻酔で硬膜にきずがついた場合や、脊髄くも膜下麻酔の後に針の穴から髄液が漏れ出ることがあり、これが原因で頭痛がおこることがある)の影響で、産後5日くらいはひどい頭痛で起き上がることもできなかったそうです。

interviewer:えっ!髄液漏れ!?怖いですね!身近な方のそのようなお話を聞いて「無痛分娩」に対して不安を抱いたりはしませんでしたか?

S.Yさん:そのことだけにフォーカスして不安になることはありませんでしたね。安全に「無痛分娩」ができる病院もあるのではないかなと思いました。ですので、自分が「無痛分娩」をする時もそこまで抵抗はなかったです。

interviewer:ご友人はその後、後遺症などはありませんでしたか?

S.Yさん:今は元気にしています。2人目も違う病院で「無痛分娩」でお産をしていて「全然痛くなかった」と話していました。

interviewer:それは良かったです。

S.Yさん:はい。

私が無痛分娩を選んだ理由

妊娠中の写真/S.Yさん提供写真

interviewer:S.Yさんはなぜ「無痛分娩」をしようと思われたのですか?

S.Yさん:1人目は微弱陣痛が3日間も続いて結構大変なお産だったんです。更に産後の回復にすごく時間がかかって辛かったんですね。退院した後も身体が辛くて、赤ちゃんを満足に抱っこしてあげられなかった記憶があります。

interviewer:それは大変でしたね。

S.Yさん:会陰切開の傷もすごく痛くて、トイレに行くのが一苦労でした。退院した後も2週間くらいはしんどかったですね。それで「次はもうちょっと楽に産みたいな」と思ったんです。本当に、1人目は子どもが産まれたこともどうでもよくなるくらい疲れていました。

interviewer:具体的にどんな不調を感じられましたか?

S.Yさん:3日間ご飯も食べられずにずっと陣痛で苦しんだせいか、産後2〜3日は体中が痛くて、動悸息切れがしてずっとだるさがありました。

interviewer:お産の疲れがすごかったんですね。

S.Yさん:ですので、2人目は「もうちょっと楽をしていこうかな」と思ったんです(笑)。

interviewer:なるほど。

interviewer:「無通分娩」についての情報はどのように調べましたか?

S.Yさん:病院の先生から色々と教わりましたので、それ以外はほとんど調べていません。

interviewer:「えんぴつ公園マザーズクリニック」でお産をされたとのことですが、病院選びの基準を教えてください。

S.Yさん: ご飯がすごく美味しそうだったからです(笑)。

interviewer:それはめっちゃ大事ですね!実際のお味はいかがでしたか?

S.Yさん:美味しかったです!とても豪華で、お祝い膳もあって期待通りでした。

interviewer:お祝い膳、食べたいです(笑)。

入院中の食事/S.Yさん提供写真

S.Yさん:1人目を産んだ病院は少し大きい病院だったんですね。ご飯もすごく美味しくて、先生も良かったのですが、大きい病院特有の殺伐とした雰囲気が苦手だなと思ったので2人目はのんびりできそうな小さい病院を選びました。

interviewer:具体的なエピソードがありましたら教えていただけますか。

S.Yさん:助産師さんが忙しくてイライラしているのがこちらまで伝わってきて、陣痛で苦しんでいた時も共感してもらえた感じがしなくてイヤだなと思いました。

interviewer:そうだったのですね。

S.Yさん:家から通院できる範囲で条件に合ったのが「えんぴつ公園マザーズクリニック」でした。インターネット上の口コミも高評価だったのでその点も安心材料になりました。

interviewer:お産は「計画無痛分娩」ですか?

S.Yさん:そうです。

interviewer:ご自身の希望ですか?それとも病院の方針でしょうか?

S.Yさん:自然陣痛を待つことも選べたのですが、前回のお産の時には立ち会いの夫も肝心の産まれる瞬間にはヘロヘロだったということもあって(笑)。「産まれる日を決めてしまった方が楽だよね」と夫婦で話して「計画無痛分娩を」選びました。

interviewer:お産にかかった費用は約34万円( 無痛分娩費用75万円+LDR利用1万円 – 出産育児一時金-42万円)とのことですが、それについてはどのように感じましたか?

S.Yさん:最初に前金として15万円をお支払いして、残りを後で精算したのであまり高く感じていませんでしたが、今回のインタビューのために改めて総額を確認して「そんな支払っていたんだな」と思いました。

麻酔を打った後、痒みが止まりませんでした。

生まれて間もない頃の写真/S.Yさん提供写真

interviewer: ではいよいよ「無痛分娩」当日のお話を伺いたいと思います。「計画無痛分娩」ということですが、当日は何時頃入院されましたか?

S.Yさん:朝9時頃に入院して、促進剤を開始しました。

interviewer: 入院当日はどのような心境でしたか?

S.Yさん:病院から、麻酔中は水分以外取れないと聞いていたので「とりあえず何か食べてから行こうか」と夫と2人で自宅の最寄駅にあるファーストフード店でハンバーガーを食べてから病院へ行きました(笑)。

interviewer:普段通りの感じですね。

S.Yさん:緊張は全くしてませんでしたね。これからお産するにも関わらず普段と変わらない朝で「明日の今頃は、家族が1人増えているのかぁ」と不思議な感じでした(笑)。

interviewer:朝9時に入院して、産まれたのは何時頃でしたか?

S.Yさん:確か14時過ぎだったと思います。ちょうどテレビで「ミヤネ屋」をやっていたので(笑)。

interviewer:お産にかかった時間について、どのように感じましたか?

S.Yさん:前回のお産は陣痛が3日間も続いたので「あぁ、こんなに簡単に出てくるんだ!」とすごく楽に思えました。

interviewer:分娩中の痛みはありましたか?

S.Yさん:軽い生理痛のような違和感を感じたくらいで、痛みは全くありませんでした。下半身の感覚がなくなって全く力を入れられなくなるのかなと想像していたのですが、イキむ感覚は分かりました。

interviewer:麻酔を打つ時の針の痛みはどうでしたか?

S.Yさん:ちょっと怖かったですが、麻酔科医の先生の腕が良かったのか全然痛くなかったんです!「行きますよ」と声をかけてから針を刺すまでの間合いが絶妙で、こちらが恐怖で変に力を入れてしまう前に上手く刺してくれました。

interviewer:先生、ありがとう!

S.Yさん:先に点滴の麻酔を入れていたので、腰周りは既にうっすらと麻酔が効いていました。それもあって全然痛くなかったのかもしれません。ただ、背中に入った管をテープで止めている感覚はあるので「針が入っているな〜」という怖さはありました。

interviewer:心配していた針の痛みはクリアできて良かったですね。

S.Yさん:はい。

interviewer:麻酔を打ってからはどのような感じでしたか?

S.Yさん:麻酔を打つ際に先生に「痒みが起きるかもしれません」と言われたのですが、本当に体中が痒くなりました。

interviewer:どれくらいの痒みですか?

S.Yさん:蕁麻疹が出た時と似ていて結構痒かったです。主に腕や背中が痒くて、足の感覚があった時にはその部分も痒かったですね。苦痛で耐えられないという程ではありませんが、痒くてずっと掻いていました。

interviewer:そんな副作用があるのですね。

S.Yさん:1人目のお産の時の夫の仕事は、陣痛の痛みを和らげるために私の背中をさすることだったのですが、今回はひたすら私の背中を掻くことが仕事になっていました(笑)。

interviewer:ご主人、大活躍ですね(笑)。痒みはいつまで続きましたか?

S.Yさん:麻酔を打ってから10分くらいで痒みが出始めて、麻酔が切れるまでずっと痒かったですね。

interviewer:麻酔が切れてから痛みはありましたか?

S.Yさん:産後すぐに先生が痛み止めを出してくださったので、痛みは全くありませんでした。

interviewer:会陰切開はしましたか?

S.Yさん:しました。ですが、1人目の時のように痛くて歩くのが辛いというようなことが全くなかったんです。事前にお産の希望を聞いてくださった時に、前回のお産で痔になった話や会陰切開の傷が痛くて産後も苦労したことを伝えていたんですね。だからなのかは分かりませんが、お産の最中に看護師さんがお尻を押して支えてくれていました。先生も、もしかしたら丁寧に縫合してくれたのかなと思ったりしました。

interviewer:前回とても苦しんだという産後の痛みがなくて、本当に良かったですね。

S.Yさん:すごく良かったです。「無痛分娩」でのお産をしてみて「無痛分娩でのお産ってとても穏やかだな」と感じました。先生も看護師さんもみんな穏やかな中、産まれる瞬間も、会陰切開の時も、縫合する時も1つひとつがとても丁寧だったように感じたんですね。陣痛の痛みで我を忘れる妊婦さんもいますが「無痛分娩」の人ばかりで叫び声が聞こえることもなく静かでした。ちょうど台風が近づいてきていた日だったのですが、病室のテレビから流れる台風情報を見ながら、先生たちと「すごい嵐だね」なんて普通に会話していたのを覚えています。

interviewer:そういった穏やかな雰囲気は「無痛分娩」のメリットかもしれませんね。

S.Yさん:LDRのお部屋を選んだので、陣痛から分娩まで同じ部屋でゆっくりできたのも良かったです。

interviewer:赤ちゃんが産まれて来る時の感覚はありましたか?

S.Yさん:イキむ感覚はなんとなく分かったのですが、産まれてくる感覚は全くありませんでした。先生がモニターの数値を見ながら「今、イキんでください」と指示をしてくれるのですが、そのタイミングで枕を上げてくれるので分かりやすかったです。麻酔科医の先生も立ち会ってくださって安心できました。

interviewer:なるほど。

S.Yさん:最後は吸引分娩で産まれたんです。上の子の時も吸引分娩だったのですが、私の骨盤が狭いのが影響していたのかもしれないと先生に言われました。

interviewer:入院は何日間されましたか?

S.Yさん:5日間です。

interviewer:ご飯がとても美味しかったとのことですが、その他に「えんぴつ公園マザーズクリニック」の良かったと思うポイントを教えてください。

S.Yさん:産後に痛み止めと便秘薬をすぐに処方してくれたところでしょうか。おかげで、会陰切開の痛みでトイレへ行くことを我慢して便秘になるということがありませんでした。本当にストレスなく過ごせてありがたかったです。

interviewer:会陰切開の後はトイレに行くのが怖いですよね。

S.Yさん:あとは、シャワールームに置いてあるシャンプー類が人気のブランドで揃えられていて、とてもいい香りでした。

interviewer:癒されますね〜。

S.Yさん:産後は母体の回復を優先してくれるので、夜も赤ちゃんを預けることができてとても快適に過ごせました。2人目のお産ということもあり、母子同室でスパルタの母乳育児というよりは、それくらいの緩さで接してくださる先生や助産師の存在がありがたかったですね。

1人目のお産は夫婦共に疲弊。2人目のお産はすごく楽しかったです。

入院中に上のお子さんが赤ちゃんに会いに来た際の写真/S.Yさん提供写真


interviewer:「無痛分娩」をやってみてよかったと思いますか?やらなくてもよかったと思いますか?

S.Yさん:すごく良かったと思います。

interviewer:理由を教えてください。

S.Yさん:赤ちゃんが生まれる瞬間を、冷静な気持ちで見届けることができたのが1番の理由です。いわゆる「産みの苦しみ」があってこその感動というのもあるかもしれませんが「無痛分娩」ならではの穏やかなお産がすごく私には合っていましたね。

interviewer:なるほど。

S.Yさん:産まれたばかりの子どもを抱き上げる自分や、立ち会った家族の様子も鮮明に覚えています。「こんなに穏やかに産めるんだな」と感動しました。陣痛中、夫は暇すぎて携帯ゲームをやっていたくらいです(笑)。

interviewer:ご主人の感想はいかがでしたか?

S.Yさん:1人目のお産の時は初めての子どもということで特別感はすごくあったのですが、長引いた陣痛のせいで夫婦共に疲弊していました。「無痛分娩」で産んだ2人目の時は「すごく楽しかったね」という感じでしたね。

interviewer:ご主人も楽しめたんですね。

S.Yさん:はい。

interviewer:S.Yさんが感じた「無痛分娩」のメリットを教えてください。

S.Yさん:陣痛の痛みに対する不安がなかったのが良かったです。それから「計画無痛分娩」は上にお子さんがいる人にとってはスケジュールが立てやすいのでとても良いと思いましたね。私はお産の間、上の子を実家に預かってもらったのですが、その日程調整もスムーズにできてその点はメリットでした。

interviewer:他にはありますか?

S.Yさん:あとは先ほどお話したように、自分も立ち会いの家族も、病院のスタッフさんもみんなとにかく「穏やか」だったなぁと思います。その雰囲気が私にとっては大きなメリットでした。

interviewer:逆に「ここはデメリットだな」と思う点がありましたら教えてください。

S.Yさん:私にとってはデメリットは何もありませんでした。ただ、人によっては誕生日を選ばなくてはいけないというのがデメリットと思う人もいるかもしれませんね。私の場合は2日間候補日があって「どちらかしか選択肢がないんだ」とは思いました。

interviewer:ありがとうございます。それでは最後に「無痛分娩PRESS」の読者様に何か一言、メッセージをお願いします。

S.Yさん:「無痛分娩」のデメリットを調べたらキリがありませんが、メリットもたくさんあると思います。メリット、デメリットどちらかに偏ることなく情報を得ることをオススメしたいです。心地よいと感じるお産スタイルは人それぞれだと思いますが、私は自分自身が穏やかでいることで子どもにも穏やかに接することができるので、お母さんがいかに楽にお産できるかというのはとても重要だと思いますね。

interviewer:「無痛分娩」を他の方におススメしたいと思いますか?

S.Yさん:はい。2人目以降の方には特にオススメです!

interviewer:貴重な体験談をお話いただきありがとうございました!

S.Yさんのデザイン会社ホームページと「市川まちガチャ」はこちら

S.Yさんはデザイナーとしてご活躍されています。ぜひ下記リンクからチェックしてみてください!

【S.Yさんのデザイン会社ホームページ】

https://mikazukidesign.com

【S.Yさんが企画・運営する「市川まちガチャ」はこちら】

https://www.ichikawamachigacha.com

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