船橋市yukiさん「出産への恐怖」が安心に変わった/セントセシリアクリニック(青森県)
「出産の痛みに耐えられる自信がなかった」──そんな不安を抱えていたyukiさんが選んだのは、10年以上前の青森ではまだ珍しかった“無痛分娩”という選択肢。信頼する医師との出会い、心を癒すアロマケア、そして安心して“産む”ことができた体験を通じて、自分に合った出産のかたちを見つけた彼女のストーリーを伺いました。
基本data
■name/yukiさん
■年齢/45
■お住まいのエリア/千葉県船橋市
■家族構成/母+子ども(1人)
■出産施設/セントセシリアクリニック(青森県)
■分娩回数/1回
■出産時支払い費用/不明(当時の資料がないため)
■分娩実施時期/2008年10月
取材時期:2024年12月
※体験談で語られている病院の金額・サービス等に関する情報は、体験者様がご出産当時の記憶・記録によるものです。これらは時期や状況によって変わる可能性があり、現在も同じとは限りません。詳しく知りたい方は病院のホームページ等から最新情報をご確認ください。
「痛みに耐えられるのか不安で…」無痛分娩を選んだきっかけ

interviewer:本日はインタビューにご協力いただき、ありがとうございます。まずは簡単に自己紹介をお願いできますか?
yuki:はい、yukiと申します。現在45歳で、16歳になる娘と2人で暮らしているシングルマザーです。仕事は秋葉原で、顔と体の美と健康を骨格から整える「全身骨格矯正」のサロンを経営しています。
interviewer:ありがとうございます。今回、無痛分娩で出産されたとのことですが、最初にその存在を知ったのはどのようなきっかけだったのでしょうか?
yuki:妊娠前からお世話になっていたレディースクリニックの先生が、無痛分娩を積極的に推奨している方だったんです。待合室に無痛分娩に関する本が何冊も置いてあって「こういう出産方法もあるんですよ」と紹介されていたんですね。それがきっかけで知りました。
interviewer:当時はまだ無痛分娩が一般的ではなかったと思うのですが、その地域でも珍しかったんですか?
yuki:そうですね。私は青森出身なんですが、当時は青森で無痛分娩を取り入れている病院はほとんどありませんでした。
interviewer:実際に妊娠されて、無痛分娩を選ぶ決め手になったのはどんな理由だったのでしょう?
yuki:私、不妊治療が必要だと診断されていて(自然に)娘を授かることができたのは本当に奇跡のようなことだったんです。でも、嬉しさと同時に「出産の痛みに耐えられるのか?」という不安がどんどん大きくなっていきました。元々生理痛がものすごく重くて、それが何十倍も痛くなると聞いていたので、「私は無理かもしれない」と思ってしまって…。先生にその不安を相談したところ「無痛分娩もありますよ」とすすめていただきました。
interviewer:不安に寄り添ってくれる先生だったんですね。
yuki:はい、信頼できる先生でしたし、そのクリニックはアロマトリートメントを取り入れている産婦人科でもあったんです。院長先生の奥様がセラピストで、アロマルームが併設されていて、出産の前後にリラックスできるアロマケアを受けることもできました。そうした「心と体のケア」を重視する方針にも共感できて、「無痛分娩でお願いします」と自然に決断できました。
信頼できる先生がいたから、迷わず無痛分娩を選べた

interviewer:無痛分娩をやってみようと思ってから、情報収集はどのようにされていましたか?
yuki:そのクリニックに無痛分娩に関する本が何冊か置いてあったので、まずはそれを読んでいました。当時はネットでの情報も今ほど多くなかったですし、私自身あまりインターネットが得意ではなかったこともあって、正直それほど詳しく調べたわけではなかったですね。
interviewer:当時は、まだネットに情報が少なかった時代でしたよね。
yuki:はい。でも、先生が「九州の方では美容や医療分野で先進的に取り入れている病院が増えてきている」と教えてくださって、いくつかの病院のホームページも見たりしました。今ほど比較できるほどの情報はなかったですけど、無痛分娩に対して「怖いものではない」とイメージできるようにはなっていきました。
interviewer:計画無痛分娩を選ばれたとのことですが、出産日もある程度コントロールできる形だったんですか?
yuki:そうですね。お腹の赤ちゃんの発育具合などを見ながら「この日にしましょう」と出産日が近くなってから決めて、前日に入院するという流れでした。
interviewer:ご家族や周囲の方には、無痛分娩にすることを伝えていましたか?
yuki:はい、言ってました。でも、みんな「え?無痛分娩ってなに?」という感じで、あまり知られてなかったですね。ただ、私がずっと信頼して通っていた先生のところだと知っていたので、「あの先生のところなら安心だよね」っていう反応でした。
interviewer:なるほど。yukiさんご自身の選択というより、「あの先生がすすめてくれるなら大丈夫」という信頼がご家族にも伝わっていたんですね。
「本当に痛くないの?」不安を抱えて迎えた入院前夜

interviewer:無痛分娩に向けて、不安や疑問に思っていたことはありましたか?
yuki:ありましたね。特に「麻酔をしても、イキむ感覚って残るのかな?」とか「そもそもどういう仕組みで痛みがなくなるの?」っていうのが気になっていました。当時は「和痛分娩」なんて言葉も聞いたことがあって、「無痛分娩と何が違うの?」と混乱していた部分もありました。
interviewer:たしかにその辺は、医療者でないとわかりにくいですよね。
yuki:そうなんです。看護師さんに聞いてみたりもしたんですが、やっぱり専門的な説明をされても完全には理解できなくて…。結局、「やってみないとわからないまま」入院当日を迎えました。
interviewer:前日から入院されたとのことでしたが、その夜はどんな気持ちでしたか?
yuki:もう、不安とドキドキが半々でしたね。「本当に痛くないのかな?」という恐怖が強くて…。それに、夜に子宮口を広げるための処置があったんですが、それがとにかく痛くて。私はもともと婦人科検診でも痛みを感じやすい体質なんですが、その処置がまさに「これ本番じゃないの?」って思うくらい辛かったです。
interviewer:え、それはきついですね…。処置の内容はどんな感じだったんですか?
yuki:たぶん、子宮口を少しずつ広げるような処置だと思うんですけど、とにかく痛くて眠れなかったんです。「無痛のはずなのに、すでに痛いじゃん!」って内心つっこんでました(笑)。その夜はうとうとするだけで、ちゃんとは眠れずに朝を迎えました。
interviewer:朝は何時頃から動き出したんですか?
yuki:6時過ぎくらいに目が覚めて、「いよいよ今日なんだな」って実感しました。朝食としてクラッカーと牛乳が出たんですけど、「これで出産乗り越えられるのかな…」と思いながら口にして(笑)。その後、7時か8時くらいから処置が始まって、定期的に子宮口の開き具合をチェックされるんですけど、それもまた地味に痛くて…。
interviewer:やっぱり内診も痛みがあるんですね。
yuki:はい、かなり辛かったです。それに加えて、徐々に陣痛の波も来始めて、看護師さんに「今、痛みは10段階中どれくらい?」と聞かれても、「初めてだからマックスがわからないけど、とにかく痛いです」と答えてました。今思えば、もっと早めに「痛いです」とはっきり伝えていれば、もっと早く麻酔を入れてもらえたかもしれません。
麻酔が効いてきた瞬間、痛みが3〜4に減りました

interviewer:実際に麻酔を入れたのは、どのタイミングだったのでしょうか?
yuki:かなり子宮口が開いてきて、「もういよいよ耐えられない・・・」というところで、やっと麻酔を入れてもらいました。時間的にははっきり覚えていないんですけど、分娩室に移動してからだったと思います。
interviewer:それまでかなりの痛みを我慢されていたんですね・・・。
yuki:はい。今思えば「もう少し早く麻酔をお願いすればよかった」と思います。でもそのときは、「どのくらいの痛みまで耐えるべきなのか」がわからなくて。看護師さんに「まだ我慢できますか?」と聞かれて、「我慢できないわけじゃないです・・・」って答えたら、「じゃあもうちょっと頑張りましょうか」となってしまって(笑)。
interviewer:なんとも日本人らしい遠慮の仕方というか・・・。
yuki:(笑)ほんとそれです。でも麻酔を入れてからは本当に楽になりました。「痛みが10段階中の3か4くらいに減ったな」という感覚でしたね。
interviewer:それはかなり軽減されましたね。
yuki:そうなんです。もちろん、陣痛の波は感じるし、完全に無痛というわけではないんですけど、もう恐怖や苦痛という感覚はなかったです。痛みはあっても「これは耐えられる」って思えるくらいのものでした。
interviewer:いわゆる「イキむ感覚」はちゃんと残されていたということですね。
yuki:はい。先生や助産師さんが「自分の体のリズムを感じられるように、少しだけ痛みを残しておきます」とおっしゃっていて。確かにその通りで、ちゃんと陣痛の波に合わせて「来た来た来た!」って感じられました。
interviewer:じゃあ、麻酔を入れてからお産まではどれくらいの時間がかかりましたか?
yuki:正確な時間はわからないですが、体感的には「意外と長かったな」という印象がありました。でも病院の先生たちからは「とてもスムーズでしたね」と言われたので、初産としては順調な方だったのだと思います。
interviewer:長い人だと1日半くらいかかることもあるみたいですし、それに比べると1日で終わるのは本当に順調かもしれませんね。
yuki:そうですね、今思えばとてもありがたかったと思います。
「イキむ前が一番痛かった」麻酔を入れる“直前”のつらさ

interviewer:麻酔が効いてからはだいぶ痛みが軽減されたとのことでしたが、痛みのピークってどのタイミングだったんでしょうか?
yuki:実は、麻酔を入れる前が一番痛かったです。分娩室に入る直前から、入って麻酔を本格的に入れてもらうまでの時間がとにかく辛くて・・・。その間が私にとっての“山場”でした。
interviewer:あ、それはまだ麻酔が効いていない状態だったんですね。
yuki:はい。子宮口がかなり開いてきて「もう無理!」ってくらい痛くなってきたタイミングで分娩室に移動して、そこでようやく麻酔をしっかり入れてもらえたんです。それまでの痛みは「これが本番じゃないの?」って思うくらいで・・・。
interviewer:イキんでいる最中よりも、麻酔が入る前の方が痛かったというのは意外ですね。
yuki:そうなんですよ。麻酔が入ってからは「痛みが10のうち3〜4くらいになった」という感じで、耐えられる範囲になったんですけど、それまでは本当に辛かったです。
interviewer:その後、イキみ始めてからはスムーズに進んだんでしょうか?
yuki:はい。いざイキみ始めたら、そこからは案外早かったです。先生たちにも「スムーズなお産でしたね」と言ってもらえました。
interviewer:分娩中も「イキむ感覚」はしっかり残っていたということでしたね。
yuki:そうです。麻酔の量は調整されていて、ちゃんと陣痛の波やイキむタイミングが自分でもわかるくらいの感覚は残してもらっていました。そういう意味では、とてもバランスの取れた麻酔の効かせ方だったと思います。
interviewer:それは安心ですね。「完全に無痛」ではなくても「不安なく乗り越えられる」ってすごく理想的です。
yuki:本当にそう思います。痛みがあっても「これは大丈夫」と思えることが、精神的な支えになりました。
出産直後に待っていた「思わぬ痛み」。後陣痛と会えない辛さ

interviewer:出産を終えて、ようやく赤ちゃんと対面できた瞬間、どんな気持ちでしたか?
yuki:もう感無量でした。赤ちゃんを胸に抱いた時、「ああ、本当にこの子がお腹にいたんだ・・・」って実感が湧いて。でも、その喜びもつかの間、すぐに思わぬ痛みが襲ってきたんです。
interviewer:思わぬ痛みというと・・・?
yuki:後陣痛です。子宮を収縮させるために、先生がお腹をグッと押さえる処置をしてくださったんですけど、それがもう本当に痛くて・・・。赤ちゃんを抱っこしているのが辛くなって、「すみません、もう大丈夫です」って看護師さんに赤ちゃんを渡しました。
interviewer:それはかなりの痛みだったんですね。まだ麻酔が残っていたタイミングですか?
yuki:はい。だからこそ余計に驚きました。「麻酔が効いてるはずなのに、こんなに痛いんだ・・・」って。でも、あとで看護師さんに「後陣痛は個人差がすごくあるんですよ」と教えてもらって納得しました。
interviewer:そうだったんですね。ちなみに、会陰切開はされましたか?
yuki:はい。切られていたみたいなんですが、全然わからなかったんです。「今、縫ってますね〜」とは言われたんですけど、「え?いつ切ったの?」って感じで(笑)。多分、それも麻酔が効いてたおかげだと思います。
interviewer:なるほど。出産の痛みが和らぐだけじゃなく、その後の処置もスムーズに受けられるというのは、無痛分娩の大きなメリットですね。
yuki:本当にそう思います。ただ、私にとって出産後もう一つ辛かったのが、娘にすぐに会えなかったことでした。
interviewer:あ、それは何があったんですか?
yuki:娘に黄疸が出てしまって、すぐに光線治療を受けるために別室に連れて行かれたんです。母子同室の病院だったので、ずっと一緒にいられると思っていたのに、いきなり2〜3日会えなくなってしまって・・・。それがすごく辛かったです。
interviewer:それは切ないですね・・・。
yuki:はい、病室にいても、治療室から泣き声が聞こえてくるんです。目に光が入らないようにガーゼで覆われた状態で、ずっと泣いていて。それなのに、抱きしめてあげることもできない。もう、涙が出そうでした。
interviewer:その体験を通して、母子のふれあいの大切さも改めて感じられたんですね。
yuki:本当にそうですね。「そばにいられる時間」って、想像以上に尊いものなんだと実感しました。
「すべてが癒しだった」信頼できる病院での出産体験

interviewer:入院から退院までは、どれくらいの期間でしたか?
yuki:前日に入院して、退院までちょうど1週間くらいでした。
interviewer:病院の設備やサービスで「ここが良かったな」と感じた点はありますか?
yuki:たくさんあります。まず、無痛分娩という選択肢があったこと自体がありがたかったですし、妊娠前から通っていて、看護師さんやスタッフの皆さんとも顔見知りだったので、とても安心感がありました。
interviewer:通い慣れた病院での出産って、それだけで安心できますよね。
yuki:本当にそうです。さらに、院長先生の奥様がアロマセラピストで、アロマトリートメントのルームが併設されていたんです。妊娠中や産後にアロマの施術を受けられるサービスもあって、それがすごく癒しになりました。
interviewer:出産って体力的にも精神的にも大変だから、そういうケアがあるのは本当に嬉しいですね。
yuki:はい、あの空間自体がもう「癒しの場所」って感じでしたね。あと、食事もとても美味しくて、最後にはフルコースのようなお祝い膳まで出していただいて。
interviewer:それは豪華ですね!普段の食事も充実していたんですか?
yuki:はい。和食も洋食もバランスよく出していただいて、どれも美味しかったです。焼きたてのパンが出たり、ハーブティーが付いたり・・・。病院というより、ちょっとしたホテルのような感じでした。
interviewer:10年以上前の話とは思えないですね。今でも通用するようなハイレベルなサービスですね。
yuki:そうなんです。当時からすごくこだわりを持っている病院でしたし、すべてが丁寧で、心のこもったケアを受けられる場所でした。
「寝込むほどの生理痛が軽くなった」出産がもたらした体質の改善

interviewer:出産後の体調や体力の回復はどうでしたか?前日にあまり眠れなかったとおっしゃっていましたが・・・。
yuki:それが不思議と元気だったんです。赤ちゃんのちょっとした動きや泣き声にもすぐ反応しちゃって、全然苦にならなかったですね。やっぱり興奮状態だったのかもしれません。
interviewer:その後にどっと疲れが出たりはしなかったんですか?
yuki:あまりなかったですね。ただ、産後しばらくしてから髪の毛がすごく抜けて・・・前髪のところだけ短い毛がツンツンしてきたのを覚えてます。あれは結構驚きました。
interviewer:産後の抜け毛ってたまに聞きますね。体力面ではどうでしたか?
yuki:体力そのものは意外とすぐ戻ったように感じました。妊娠中に体重がかなり増えてしまったので、出産してもそんなに減らなくて(笑)。でも、意識して運動をしたら自然と戻っていきました。
interviewer:他にも、産後に体質の変化などはありましたか?
yuki:ありました。実は出産を機に、生理痛がものすごく楽になったんです。以前は生理のたびに寝込むくらいだったんですが、産後は本当に軽くなって、出血量も減りました。あと、生理期間も明らかに短くなりましたね。
interviewer:それは体質がガラッと変わった感じですね。
yuki:はい。よく「出産は人生最大のデトックス」と言われますが、本当にそうだなと思いました。私はもともと子宮内膜症の疑いがあったんですが、産後はその症状も落ち着いたので、そういう意味でも出産が私の体にとってプラスに働いたと感じています。
無痛分娩を選んでよかったと思えた理由、そして感じた“選ぶ側の責任”

interviewer:無痛分娩を選んでみて、改めて「やってよかった」と思えるポイントは何でしたか?
yuki:やっぱり、痛みに対する不安を軽減できたことが一番大きかったです。私のように、検診でも強く痛みを感じてしまうタイプにとって、出産の痛みへの恐怖は本当に大きくて・・・。無痛分娩という選択肢があることで、その怖さが少し和らいだんですよね。
interviewer:不安のまま出産に臨むのは、精神的にも辛いですもんね。
yuki:はい。実際に出産してみて、痛みが全くゼロというわけではなかったけれど「これは耐えられる」と思えたことで安心感がありました。出産の瞬間にパニックになる人もいると聞くので、私のように不安が強いタイプの人にはとても心強い方法だと思います。
interviewer:実際にそうした方もインタビューで「自分じゃなくなるのが怖かった」と話していました。
yuki:分かります・・・。でも私、出産後に無痛分娩に関する事故のニュースを見て「無痛分娩=安全」と一括りにするのは違うんだなって気づいたんです。
interviewer:おそらく、病院や医師による部分も大きいですよね。
yuki:そうなんです。無痛分娩そのものが悪いわけではなくて、どんな医師が、どんな体制でやるかが本当に大事なんだと実感しました。だから「選べるから安心」ではなく「どこで誰にお願いするかまで含めて、慎重に選ぶ」ことが大事なんだと思います。
interviewer:まさにその通りですね。「無痛分娩PRESS」の監修をしてくれている産科医の先生も「ヒューマンエラーによる事故がほとんど」だとおっしゃっていました。
yuki:信頼できる先生との出会いがあった私は、すごく運が良かったんだなと思います。でも、すべての人がそういう出会いをするとは限らないからこそ、病院選びは本当に慎重にしてほしいです。
「痛みで出産を諦めないで」無痛分娩を選ぶ人へのメッセージ

interviewer:最後に、これから無痛分娩を検討している方や、出産に不安を感じている方へメッセージをお願いできますか?
yuki:はい。私は本当に痛みに対して不安が大きくて「出産できるのかな・・・」って心配していた1人でした。でも、無痛分娩を選んだことで、痛みに怯えながら出産することなく、赤ちゃんとしっかり向き合うことができました。だから、「痛みが怖い」という理由で出産を諦めようとしている人がいたら、それは本当にもったいないと思うんです。
interviewer:無痛分娩があったからこそ、安心して臨めたということですね。
yuki:そうですね。そして、無痛分娩って「痛みをなくすためのもの」と思われがちですが、実際は「安心して出産に集中するためのサポート」だと私は思っています。
interviewer:その言葉、とても印象的です。
yuki:それに、無痛分娩に限らず「どう出産するか?」を自分で選べる時代になってきたのも、すごく素敵なことだと思うんです。昔は「自然分娩が当たり前」みたいな空気がありましたけど、今は「どの方法が自分に合っているか」を考えていい。選んでいい。だからこそ、自分の体質や心の状態、生活スタイルに合った方法をじっくり選んでほしいなと思います。
interviewer:たしかに。誰かと比べるものではないし、自分にとってベストな方法を選ぶことが大事ですね。
yuki:はい。無痛分娩は「弱いから選ぶもの」じゃなくて「自分らしい出産のための選択肢のひとつ」だと思います。
interviewer:とても力強いメッセージをありがとうございました。