神奈川県M.Kさん きっかけはお義姉さんの体験談/新横浜母と子の病院
最初は無痛分娩に抵抗があったというM.Kさん。義理のお姉さんの無痛分娩体験談を聞いて気持ちが変わったそうです。お産をした病院には大満足!間もなく産まれてくる2人目のお子さんも無痛分娩でのお産を予定されています。そんなM.Kさんの無痛分娩体験談を伺いました。
【基本data】
■name/M.Kさん
■年齢/35
■お住まいのエリア/神奈川県横浜市
■家族構成/夫+妻+子ども(1人)
■出産施設/医療法人社団 ワンアンドオンリー 新横浜母と子の病院
■無痛分娩回数/1回
■出産費用総額/約55万円(基本費用:約74万円 + LDR・無痛分娩費用:約23万円 ー 出産育児一時金:約42万円)
■無痛分娩実施時期/2021年(令和3年)2月
取材時期:2023年3月
きっかけは義理のお姉さんからのオススメ
interviewer:本日はよろしくお願いいたします。
M.Kさん:よろしくお願いいたします。
interviewer:まずはM.Kさんが「無痛分娩」を知ったきっかけを教えてください。
M.Kさん:兄の奥さんが2人目を無痛分娩で出産したことがきっかけで「無痛分娩」を詳しく知りました。
interviewer:それより以前から「無痛分娩」の存在は知っていましたか?
M.Kさん:「無痛分娩」という選択肢があることは知っていましたが、最初は少し抵抗があったんです。でも痛みに耐える自信がないので「無痛分娩をしてみたい」という気持ちもあり気になっていました。
interviewer:「無痛分娩」のどのような点に抵抗を感じていたのでしょうか?
M.Kさん:やはりリスクが気がかりでした。「無痛分娩」が一般的な国と比べると、日本はまだ否定的な印象を持つ人も一定数いるためか、無痛分娩のリスクにフォーカスした情報が目立つように思います。
interviewer:最初は抵抗があったけれど最終的に「無痛分娩」でのお産を選択されたのはなぜですか?
M.Kさん:実際に身近な人から体験談を聞いたことが大きかったですね。抵抗感がなくなりました。
interviewer:お義姉さんからはどのようなお話を聞いたのですか?
M.Kさん:お義姉さんからは1人目のお産が辛かったという話を以前から聞いていました。ところが、2人目の「無痛分娩」でのお産は「赤ちゃんがクルクル回転しながら産まれてくる感覚を味わえるくらい余裕があったよ」と言うのです。「上の子も立ち会ってお産の様子を見せてあげることができたし、1人目の時と違って自分自身も意識がハッキリとしていて全部覚えていられてすごくいい経験になったよ。絶対やった方がいいよ!」とも話てくれました。それを聞いて「私も無痛分娩にしよう!」と気持ちが変わったんです。
interviewer:お義姉さんの強力なオススメがあったんですね。
M.Kさん:そうですね。今お腹に2人目がいるんですが、また「無痛分娩」の予定です。1人目で「無痛分娩」を体験してとても良かったので「2人目も絶対に無痛分娩!」と迷いはありませんでした(笑)。
interviewer:お二人目のご懐妊おめでとうございます!一度「無痛分娩」を経験したら次も無痛分娩を選択される方は多いですよね。
M.Kさん:そうだと思います。
interviewer:病院はどのように選びましたか?
M.Kさん:会社に「無痛分娩」でお産された方がいて、その方に「新横浜母と子の病院」を紹介していただきました。
interviewer:その方は「新横浜母と子の病院」のどのような点が良かったとおっしゃっていましたか?
M.Kさん:「個室が快適で、お料理が美味しい」と教えてくれました。「入院期間は数日だけど、24時間体制で赤ちゃんのお世話が始まるとても大切な時だからね。施設もご飯もちゃんとしてるからオススメだよ」と言ってオススメしてくれたんです。私も個室を選んだのですが、周りを気にせず快適に過ごすことができてとても良かったです。
interviewer:施設が綺麗であることや、お料理が美味しいという点を重要視される方は多いですよね。M.Kさんがその病院に決めた際の決め手は何ですか?
M.Kさん:病院が「無痛分娩」を推奨している雰囲気があることと「無痛分娩」の実施件数が多く信頼できると思ったからですね。「新横浜母と子の病院」は自宅からは約1時間かかり、少し距離があるので近場の病院も検討したのですが24時間「無痛分娩」に対応しているところがなかったので「新横浜母と子の病院」に決めました。通院に少し時間がかかるというデメリットはありますが、それよりもいつ陣痛が来ても受け入れてもらえる安心感があるというメリットが勝りました。
interviewer:「新横浜母と子の病院」は計画無痛分娩ですか?
M.Kさん:計画無痛分娩です。ただ私は入院予定日の2日前に陣痛が来てしまって、結果として自然陣痛からの無痛分娩という流れになりました。
interviewer:予定どおり計画分娩で産みたかったというお気持ちはありますか?
M.Kさん:私はその点についてはあまりこだわりがないので大丈夫でした。2月9日にお産予定だったのですが、女の子で肉(29)の日がお誕生日になるのが少し気になっていたので結果的には予定よりも前倒しになって良かったです(笑)。
interviewer:お産の費用について教えてください。
M.Kさん:基本費用が約74万円と、 LDR・無痛分娩費用が約23万円です。祝日が重なったのでその分の料金がプラスされていると思いますが、相場と比べると高めだと思います。
interviewer:ご主人には費用的な面で反対されたりはしませんでしたか?
M.Kさん:費用面は特に何も言われませんでしたが、最初は「無痛分娩」をすること自体に反対されました。「何があるか分からないから怖いよね。やめた方がいいんじゃないかな」という感じで否定的でした。でも自分で近隣の病院を全て調べたりして、最終的には「産むのは私自身だから」ということで許可を取ったという感じです。プラスで「計画分娩の方が仕事のお休みも取りやすい」というメリットを伝えたりもしました。
interviewer:お義姉さんからの説得はありましたか?
M.Kさん:兄夫婦の推しも大きかったですね。兄も夫に「見ているこちらも全然気持ちが違う。1人目のお産の時は本当に辛そうで大変そうだった。でも2人目の時はみんなで笑いながらお産ができて本当に良かったよ」と話してくれていました。
interviewer:「無痛分娩」について不安なことや疑問はありましたか?
M.Kさん:私は痛みに弱いので「注射ってどれくらい痛いのかな」と気になりました。
interviewer:背中に刺すと言われると少し怖いですよね。
M.Kさん:そうなんですよね。自分では見えない箇所ですし、かなり身構えていたのですが全然痛くありませんでした。注射した瞬間に陣痛の痛みが和らいで、不快感もなくて良かったです。
お産の2日前に陣痛が来て一度病院へ
interviewer:それでは続いてお産当日のお話を聞かせていただければと思います。計画無痛分娩を予定していたはずが、予定の2日前にいきなり陣痛が来てしまったんですよね。
M.Kさん:はい。その陣痛のさらに2日前におしるしがあったので、入院するつもりで荷物も全て持って病院に行ったんです。でも「まだ赤ちゃんが降りてきてないですね」ということで一旦帰宅することになりました。
interviewer:一旦自宅に戻されるパターンですね。
M.Kさん:そこから2日後の朝にまた陣痛がきて「痛いな」と思ったのですが、家に返されたくなかったので限界まで痛みを我慢しました。夕方あたりに本格的に痛みが増してきたので電話をしてからタクシーで病院に行きました。
interviewer:今度は無事入院できてよかったです!(笑)。
M.Kさん:病院に到着して診察をしてもらうと「もう赤ちゃんが降りてきてますね。入院でいいですか?」と聞かれました。おそらく本当の予定日まであと2日あったのでそういう風に確認してくれたと思うのですが、とても陣痛の痛みに耐えられる気がしなかったのでもちろんそのまま入院しました(笑)。入院してすぐに麻酔を入れたら陣痛の痛みはすぐに落ち着いて、そのまま眠ることができました。
interviewer:入院当日は普通に眠ることができたんですね。
M.Kさん:そうですね。麻酔が効いているので痛みはないけれど、陣痛の感覚はなんとなく分かるくらいです。ただ、心臓がドクドクするのは感じました。翌朝に診察していただいた際には「もう今日中に生まれそうですね。午後あたりだと思いますよ」という感じでした。
interviewer:分娩にかかった時間はどれくらいでしたか?
M.Kさん:母子手帳には「7時間47分」と記載されています。寝ている時間も入っていますし、ご飯も普通に食べていたので実際はもっと短く感じましたね。
interviewer:病院によって麻酔の効かせ具合に違いがあると思いますが「新横浜母と子の病院」はいかがでしたか?
M.Kさん:痛みは全然なかったです。「痛くなったら、麻酔を追加するからいつでも言ってね」と言われていて、私は1回麻酔を足してもらいました。
interviewer:麻酔が切れた後の痛みはどうでしたか?
M.Kさん:麻酔が切れてからの痛みは辛かったです。陣痛の痛みを経験してないから余計に痛く感じたのかもしれません。後陣痛もひどくて寝れないくらいでした。
interviewer:そんなに痛かったんですね。
M.Kさん:2人目のお産でも陣痛は心配していませんが麻酔が切れた後の痛みと後陣痛の痛みの方が怖いです(笑)。
interviewer:後陣痛はどれぐらいの期間続きましたか?
M.Kさん:3〜4日くらい続きましたね。お股が裂けた痛みと痔もあって、退院してからもドーナツクッションなしでは生活できないくらいでした。お風呂でも座ることができなくて、1ヶ月ぐらいは立ってシャワーを浴びていましたね。
interviewer:何日間入院されましたか?
M.Kさん:5日間です。
interviewer:「新横浜母と子の病院」の良かった点を教えてください。
M.Kさん:個室が快適だったことと、食事が本当に美味しかったです。最終日にお祝い膳としてコース料理が出てきたのですが、それもすごく良かったですね。あとは本当に看護師さんによるケアがすごく手厚くて感動しました。夜中に後陣痛で眠れない時も診てもらえて心強かったです。
interviewer:そうなんですね。
M.Kさん:「休める時に休んでね」という感じで赤ちゃんも預かってもらえました。完全母子同室だとそうはいかないのでその点は良かったと思います。助産師さんが母乳の様子を度々見に来て下さったり、ベテランの婦長さんも来てくれたりと心強かったです。
interviewer:産後のケアも手厚かったんですね。先生の印象はいかがでしたか?
M.Kさん:先生の印象も良かったです。お産が早まったことで急きょ院長先生から他の先生に変更になったのですが全く問題ありませんでした。しっかりと引き継ぎがあったんだろうなと思いましたね。
interviewer:他には何かありますか?
M.Kさん:新宿駅からシャトルバスも出ていて便利でしたね。産後にマッサージのケアもあったり、上の子を預けられる保育園もあってそこで使えるチケットも頂きました。本当に良い病院なのでお近くの方にはぜひ紹介したいと心から思います。
interviewer:「もっとこうしておけばよかったな」と思うことはありますか?
M.Kさん:準備万端すぎて持ち物が多すぎたことぐらいでしょうか(笑)。全て病院側で用意されていたので、自分の持ち物は使う必要がなくて帰りに持って帰るのが大変でした。
interviewer:荷物を減らせばよかったと(笑)。
M.Kさん:はい(笑)。本当にアメニティなども充実してました。ただ、飲み物だけは何度も自動販売機に買いに行ったので、次は持参しようと思っています。
interviewer:ちなみに病院によっては麻酔を入れた後は水分は控えなくてはいけないところもありますが「新横浜母と子の病院」ではどうでしたか?
M.Kさん:飲みたい時に飲むことができました。
interviewer:産後の体力消耗はどうでしたか?
M.Kさん:体力消耗はあまりなかったと感じています。「筋肉痛になる」という話も聞いていたのですが全然そういうこともありませんでした。陣痛もお産も終始落ち着いていられたので、産後すぐから穏やかな気持ちで育児ができて良かったです。「自然分娩だともっと疲れるのかな?」と思いました。
interviewer:産後「体力が通常に戻ったな」と感じるまでにどれくらいかかりましたか?
M.Kさん:昼夜関係なく赤ちゃんのお世話があるので、2〜3ヶ月ぐらいは辛かったですね。
interviewer:そうですよね。ご家族の協力はありましたか?
M.Kさん:母に食事面など色々とサポートしてもらいました。母の助けがなければ無理だったと思います。
無痛分娩のメリットとデメリット
interviewer:M.Kさんが感じる無痛分娩のメリットについて教えてください。
M.Kさん:本当に痛みを感じなかったことですね。私、本当に痛みに弱くて(笑)。ピアスを開けるのも怖かったぐらいです。それから産後の体力消耗が少ないと感じます。体力が温存できるということで安心感がありました。
interviewer:間もなくお2人目も「無痛分娩」でご出産予定ということで、体力温存など「無痛分娩」だからこそ安心して挑めるという部分は大きいですか?
M.Kさん:大きいですね。特に上の子がいると計画無痛分娩のメリットを強く感じます。「いつ陣痛が来るかな」と心配をする必要がないので。
interviewer:なるほど。今回こそは予定通り計画無痛分娩ができるといいですね。
M.Kさん:そうですね。今回は予定日よりも2週間早く計画無痛分娩の日を設定したので大丈夫だと思います。
interviewer:逆に無痛分娩で「これはデメリットだな」と思う点はありますか?
M.Kさん:やはり追加で費用がかかるという点でしょうか。もう少し金銭的な負担が軽くなれば、もっと「無痛分娩」を選択する方も増えると思います。
interviewer:そうですよね。料金も結構病院によって全然違いますしね。追加費用なしで無痛分娩ができる病院もあるみたいです。
M.Kさん:えー!そうなんですか。それはすごいですね。
interviewer:国から補助金が出たりすると選択のハードルも下がりそうですよね。
M.Kさん:そうですね。他には、絶対に「無痛分娩」をしたかったので「もしも当日になってできなくなったらどうしよう」という不安はありました。
interviewer:「無痛分娩」をするつもりでいたのに自然分娩でのお産になるというのは結構辛いですよね。
M.Kさん:そうなんです。そうならないように、少し家から距離がありますが24時間受け入れ体制のある病院を選ぶことでリスクを回避しました。
interviewer:M.Kさんの周りの方で「無痛分娩」を経験された方はいますか?
M.Kさん:お義姉さんと会社の方以外にはいなくて、みなさん自然分娩ですね。あ!でも私の体験談を聞いて「無痛分娩」を選択した人はいます。
interviewer:おぉ〜!
interviewer:最後に、これから「無痛分娩」をしようか迷ってる方にメッセージをいただけますでしょうか。
M.Kさん:私は「絶対やった方がいいです!」とお伝えしたいです(笑)。痛みに耐えられる方もいると思いますが、少しでも「怖いな」と感じているのであればオススメします。痛みと体力の回復度が全然違ってくると思いますので。
interviewer:素敵なメッセージ、ありがとうございます!