東京都 もえさん 計画入院→帰宅→まさかの転院/久保田産婦人科医院
1人目で「陣痛促進剤が効かず15時間苦しむ」という過酷な経験をしたもえさん。2人目は「無痛分娩」で産むことを決意しました。計画入院をして促進剤を投与。しかし、またしてもお産が進まず、まさかの一時帰宅に!別の病院へ転院し仕切り直しとなった波乱万丈な無痛分娩エピソードについて、たっぷりとお話を伺いました。
【基本data】
■name/もえさん
■年齢/37
■お住まいのエリア/東京都練馬区
■家族構成/夫+妻+子ども(2人・現在第3子妊娠中)
■出産施設/久保田産婦人科医院
■無痛分娩回数/1回(第2子出産時)
■無痛分娩費用/約20万円(※最初の転院前病院での入院・促進剤費用等)
■無痛分娩実施時期/2023年11月
取材時期:2025年2月
※体験談で語られている病院の金額・サービス等に関する情報は、体験者様がご出産当時の記憶によるものです。これらは時期や状況によって変わる可能性があり、現在も同じとは限りません。詳しく知りたい方は病院のホームページ等から最新情報をご確認ください。
イギリス・キャサリン妃の美しい退院姿を見て「無痛分娩」を知りました。

interviewer: 本日はどうぞよろしくお願いいたします。
もえさん: よろしくお願いいたします。
interviewer: さっそくですが、もえさんが「無痛分娩」を知ったきっかけを教えてください。
もえさん: イギリスのキャサリン妃がお産当日に退院されたニュースを見たのがきっかけです。生まれたばかりの赤ちゃんを抱っこして、笑顔で手を振る姿を見て「お産当日なのに、なぜあんなに余裕があるの!?」と驚きましたね。
interviewer: キャサリン妃の退院のニュース、話題になりましたよね。
もえさん: 海外では産後すぐに退院するのが一般的で、体力の消耗が少ない「無痛分娩」が当たり前だと知りました。そこで初めて「無痛分娩」という選択肢を意識しました。
interviewer: 実際に2人目で「無痛分娩」を選ばれたのはなぜですか?
もえさん: 一番の理由は「1人目のお産が痛すぎたから」です。1人目は、私と夫の実家からのアクセスを優先して病院を決めたのですが、その病院では「無痛分娩」をやっていませんでした。「1回は自然分娩で産んでもいいかな」と思い、自然分娩にしたのですがのですが、それがとても大変だったんです。
interviewer:どのようなお産だったのですか?
もえさん: 予定日を2週間過ぎても産まれてこなかったので、計画入院で陣痛促進剤を打つことになりました。朝から陣痛促進剤を投与しても子宮口が全く開かず、18時で一旦終了することになりました。立ち会いの主人は上の子の迎えで帰宅してしまい、静まり返った病室で1人きりになって「あんなに痛い思いをして頑張ったのに、1cmも開かなかった…」という虚しさと明日への不安が込み上げ、堪えきれずに涙が溢れてしまいました。
interviewer: それはお辛い状況でしたね。
もえさん: 2日目も朝から陣痛促進剤を再開し、破水はしたのですが、その後も子宮口はなかなか広がりません。バルーン(水風船)を入れたりといろいろ試しても子宮口は2cmのままでした。本来、子宮口がある程度開かないと分娩室には移動できなかったのですが、私のあまりの苦しみように、助産師さんが見かねて「分娩室に行きましょうか」と移動させてくれました。
interviewer: なるほど。
もえさん: 陣痛が1分間隔の状態が続き、そのまま約15時間も激しい痛みに耐え続けました。常に陣痛が襲ってくるので、お手洗に移動するのにもすごく時間がかかり大変でした。
interviewer: 15時間!想像を絶する過酷さですね。
もえさん: 後から知ったのですが、いつでも緊急帝王切開に切り替えられるよう夫が同意書にサインをしていたようです。知り合いからは「促進剤を使って2時間で安産だった」という話を聞いていたので「聞いていた話と違う〜!」と心の中で叫びました(笑)。やっとの思いで産まれた瞬間に「次は絶対に、無痛分娩にする!」と決めました。
「今日は赤ちゃんに会える」。計画入院したのにまさかの一時帰宅!

interviewer:「無痛分娩」をするにあたって、不安に思うことはありましたか?
もえさん: 陣痛の痛みがどこまで軽減されるのか気になっていたのと、背中に針を刺すのが痛いと聞いていたので少し怖かったです。でも1人目のお産で会陰切開の傷を縫う際に体験した痛みに比べたら、1回針を刺すくらい全然痛くないだろうと思いました(笑)。陣痛の痛みを軽減できるなら、それくらいは大丈夫だとも思えましたね。
interviewer:ここからはお産当日のお話を伺っていきます。入院当日はどのような心境でしたか?
もえさん: 赤ちゃんに会えることが楽しみでした。「無痛分娩」ということで心に余裕があったため、ワクワクした気持ちでしたね。朝8時に入院して陣痛促進剤を開始。お昼になってもあまり変化はなく、お昼ご飯はしっかり食べました
interviewer:えっ!計画無痛分娩の際は食事ができない病院が多いと聞きますが、食べられたのですね。
もえさん: 特にそのような制限はなく、お腹が空いていたのでいただきました(笑)。立ち会いのために夫も来てくれていたのですが、産まれる気配がないため、上の子の習い事のお迎えのために17時に帰宅しました。その日の陣痛促進剤は18時で打ち切りとなりました。
interviewer:陣痛促進剤が一旦打ち切りとなったのは、夜間は麻酔科医の先生が不在となるからでしょうか?
もえさん: そうです。翌日も促進剤とバルーンの処置を複数回してもらいましたが、とにかく痛いだけでお産は思うように進まず…。先生が病室に様子を見にきてくれる度に「次は何をされるのかな!?」と、とても怖かったです。そしてまたしても18時になってしまいました。
interviewer:3日目に持ち越しですか!?
もえさん: 先生に神妙な面持ちで「明日は麻酔の先生が不在となるためこれ以上続けることができません」と伝えられました。「え!赤ちゃんに会えると思っていたのに、家に帰るの!?」と大ショックでした。
interviewer:本当なら今頃、赤ちゃんを抱っこしていたはずなのに!
もえさん: そうなんです。泊まって翌日退院してもよいとのことでしたが、長女の顔も見たかったのでその日中に帰宅することにしました。「無痛分娩」はできなかったけど、入院代と促進剤の費用等で約20万円かかってしまいました。
interviewer:費用が余計にかかってしまったのは痛手でしたね。
もえさん: この時に「やはり実績が豊富で設備もしっかり整っている病院でないといけないな」と痛感しました。
転院して、ついに「無痛分娩」で出産!

interviewer:計画入院したのに帰宅することになってしまったとのことですが、その後はどうなったのでしょうか。
もえさん: 帰宅してから1週間後の健診でも産まれる気配がなく「この先2週間はお部屋も麻酔の先生も確保できないためうちでは産めません」と言われてしまいました。代わりに「久保田産婦人科医院」を紹介していただき、急きょそちらへ転院することになったのです。
interviewer:このタイミングでまさかの転院!そんなことがあるのですね。「久保田産婦人科医院」はどのような病院でしたか?
もえさん: 「無痛分娩」の実績が豊富で安心感がありました。あと、建物の内装が宮殿のようで、あまりの綺麗さに驚きました(笑)。美容室も全室個室でセレブな雰囲気です。実際にお産をしてみて、実績が豊富なだけあって看護師さんたちも、対応にとても慣れていらっしゃる印象でした。
interviewer:入院してからの流れを教えてください。
もえさん: 朝7時くらいから促進剤を入れ始めたのですが、前回同様、子宮口がなかなか開きませんでした。しかし「久保田産婦人科医院」の対応は判断が早く、流石でした。
interviewer:おぉぉ。どのような対応だったのですか?
もえさん: 16時頃に人工破水の処置をしました。18時の時点でまだ子宮口が5cmくらいだったので、子宮口の緊張を和らげるために、筋肉を緩める注射をしたら、そこから30分程で一気に子宮口が8cmまで開いたのです!そこで麻酔が投入されました。麻酔を入れるために予め背中に刺しておく管も、手慣れた様子で処置してくださり、心配していた針の痛みも、先生がお上手だったのか全然痛くなかったです。
interviewer:ついに麻酔が入りましたね!痛みはどうでしたか?
もえさん: 「久保田産婦人科医院」では完全に痛みをなくすのではなく、痛みを半減させるというやり方でした。約1時間効果が継続するくらいの量の麻酔を入れます。麻酔が切れてくると「痛い痛い!追加してください〜!」という感じにはなりましたが、1人目の陣痛の痛みに比べたら「全然マシ!」と思えるレベルでした。
interviewer:赤ちゃんが産まれてくる時の感覚はありましたか?
もえさん: ありました!出てくる際に肩が引っかかってしまったようで、先生がお腹の上に乗って押したり、下からも吸引したりして手助けしてくれました。痛みはありませんでしたが、引っ張られる感覚はしっかり分かりましたね。ちなみに赤ちゃんの体重が3,500gありましたので、大きくて出てきづらかったんだと思います。
interviewer:産後の体調はいかがでしたか?
もえさん: 実は、お産の際の出血量が多く、血圧も急上昇してしまったんです。38度の熱まで出てしまい、かなり体力的に厳しい状況でしたね。
interviewer:それは大変!
もえさん: 熱があると感染症の疑いがあるためしばらく病室に戻れませんでした。何度も検温して熱が下がるのを待ち、個室に移動できたのは22時過ぎだったと思います。翌朝の回診で先生から「難産でしたね、お疲れ様でした」と言われて、やっぱり難産だったんだなと思いました(笑)。
interviewer:赤ちゃんとは同室ですか、別室ですか?
もえさん: 同室の予定だったのですが、2日目に息子の血液検査の結果が出て、先生が慌てた様子で「お子さん、今から緊急入院します!」と言われて驚きました。
interviewer:えっ!何があったのですか!?
もえさん: 何かの数値が高かったようで、精密検査が必要だと言われました。あっという間に新生児用のケースに入れられて、提携している大学病院のNICU(新生児集中治療室)へ救急車で運ばれました。
interviewer:そんな急展開が…。もえさんはどうされたのですか?
もえさん: 私はゴージャスな個室で1人ぼっちになってしまって。産後のホルモンバランスのせいかずっと涙が止まらなくて、泣いていました。また少し血圧が上がってしまい、看護師さんに心配されました。
interviewer:それは不安な時間を過ごされましたね。
もえさん: 本当に辛かったです。「私にできることはこれくらい」と思い、ひたすら母乳を搾乳してNICUにいる息子に届けてもらいました。それ以外はやることがなくて時間を持て余してしまったので、パソコンを開いてずっと仕事をしていました。
interviewer:まさかの、病室でお仕事!?
もえさん: 夫から息子の様子は聞けるのですが、それ以外に時間が空くと不安になってしまうので、気を紛らわすために仕事をしていました。再検査の結果、何も問題はなく、私の退院の翌日に息子をお迎えに行くことができました。何事もなくホッとしました。
interviewer:元気で本当によかったです!「久保田産婦人科医院」の良かったポイントはどこでしたか?
もえさん: やはり「無痛分娩」の実績が豊富で、設備も整っている点ですね。「何かあってもすぐに対応してもらえる」という安心感がありました。それからNICUのある大きな病院と提携していたおかげで、緊急事態でもスムーズに対応してもらえて本当に助かりました。あとは、退院時にもらえる赤ちゃんのお洋服やサンプルなどのプレゼントも充実していたのも嬉しかったです。
現在妊娠中。3人目も「無痛分娩」を予定しています。

interviewer:産後の体力消耗や回復のスピードは、1人目と比べてどうでしたか?
もえさん: 「無痛分娩」にしたとはいえ、今回はお産が長引いたのと年齢的なこともあって、体力が戻るまでに3ヶ月くらいかかりました。実は1人目の時は、産後1ヶ月で会社で節目のパーティーがあったのでそちらに出席し、産後3ヶ月には仕事に完全復帰していました。「体力おばけ」と呼ばれてしまいました(笑)。
interviewer:産後3ヶ月でお仕事に完全復帰されたのですね!
もえさん: 周囲からは驚かれつつも「産後すぐに仕事ができるのが当たり前と思われちゃうから、そんな早く復帰しなくて大丈夫!」と言われました(笑)。確かに産後3ヶ月で復帰するのはレアなケースだと思います。
interviewer:他に回復に時間がかかった要因はありますか?
もえさん: 以前と違って、家で座って仕事をすることが多くなり体力が落ちていたのが原因の1つかもしれません。でも、もし今回が自然分娩だったら、回復に更に時間がかかっていたかもしれないと思うので「無痛分娩」にして本当に良かったと思っています。
interviewer:もえさんが感じた「無痛分娩」のメリットを教えてください。
もえさん: 私のように陣痛促進剤を投与してもお産が進みづらく、時間がかかるタイプの人でも、医療の力で痛みを軽減できるのは本当に素晴らしいと思います。それから、計画無痛分娩であればお産の日が事前にわかるため、陣痛の痛みに対する恐怖が軽減された状態で、ワクワクしながら安心してお産を迎えられたこと、それが一番のメリットでした。
interviewer:逆に、もえさんが感じた「無痛分娩」のデメリットはありますか?
もえさん: 1つ目の病院での経験がまさにそうですが、まだ「無痛分娩」の受け入れ体制や実績が少ない病院を選んでしまうと、予期せぬトラブルで「無痛分娩」ができないリスクがあるということですね。これはデメリットというより、病院を選ぶ際の注意点かもしれません。
interviewer:これから「無痛分娩」を考えている方に、病院選びのアドバイスをするとしたら?
もえさん: 「無痛分娩の実績がしっかりあること」と「24時間体制で緊急対応してくれること」は絶対に確認した方がいいです!
interviewer:ありがとうございます。最後に「無痛分娩PRESS」の読者の皆様にメッセージをいただけますでしょうか。
もえさん: もしかしたら「痛みを経験しないと親になれない」というような意見があるかもしれません。でもそれが本当なら「父親はどうなるの?」ですよね。周りがなんと言おうと、一番大切にすべきなのはお母さんの身体だと思います。ご自身の身体を一番に考えた選択をすることが、結果として産後の育児やご家族にとってもいい結果に繋がると私は信じています。
interviewer:ありがとうございます!そして現在第3子をご妊娠中と伺いました。本当におめでとうございます!次のお産も「無痛分娩」の予定ですか?
もえさん: もちろん「無痛分娩」の予定です。実は1人目を出産した総合病院が、2年前から新しく「24時間体制の無痛分娩」を導入したんです!NICU(新生児集中治療室)も完備されている、とても綺麗で大きな病院なので、今回はそちらでお世話になることに決めました。「無痛分娩」を始めてまだ2年ほどですが、大きな病院ならではの実績の積み上がりの早さを信頼しています。



